【考察】6.5号機の限界を探る -とある開発者の独り言-

全国の多くの地域で1月末に5号機がその役目を終え撤去となり、6号機のみの時代が始まりました。
ホール様の閉店情報も多数耳にしますし、稼働しない新台を買うぐらいならとベニヤを導入されるホール様もあると聞き及んでおります。

厳しい状況の中、一刻も早くホール様に貢献出来る6号機をリリース出来るよう開発も努力を続けておりますが、なかなか結果を出せない現状を歯痒く思っている次第です。

先般、1月17日より申請受付が開始されたと情報が出た6.5号機
全メーカー6.5号機仕様での開発を推進しており早期の販売を目指していますし、それに期待を寄せているホール様も多いのではないでしょうか。

ということで今回は、今後の業界の動向を左右するであろう6.5号機の性能の考察を簡単ではありますがまとめてみたいと思います。
実際のリリースの前に、出玉性能のイメージを掴んでいただければ幸いです。

6.5号機緩和内容のおさらい

まずは6.5号機で緩和される内容を改めて見ていきましょう。
一部調整中の仕様がありますのでそれは今回は割愛しますが、暫定措置として下記二点の緩和が認められています。

・MY2400枚→差枚2400枚
これまではATなどの出玉増加区間の開始を起点として2400枚に到達したら有利区間終了という規定でしたが、緩和後は有利区間開始時を起点として2400枚に到達したら有利区間終了という形となります。
その有利区間内で吸い込んだ分も含めて2400枚まで出せるようになるわけです。

・3000ゲーム→4000ゲーム
6.2号機で1500ゲームから3000ゲームに伸びた有利区間がさらに4000ゲームまで緩和されます。
ちなみにこれは現行機における規定で、スマートパチスロ・メダルレス機ではゲーム数が撤廃されて無限となります。

図に表すと下記のようなイメージになりますね。

① 図の例ではここでAT開始から2400枚獲得していますが、有利区間開始時を起点とすると2400枚に届いていませんので有利区間は終わりません。

② 吸い込んだ分を含めて2400枚に到達すると有利区間終了となります。
仮に、1000枚吸い込んだところでATに当選したとすると、一撃で3400枚獲得出来ることになります。

緩和内容の概要はご理解いただけましたでしょうか。

6.5号機の限界を考察

さらにイメージを掴んでいただくため、「現行のメダル有り機(4000ゲーム)において一撃で獲得出来るMAXは何枚なのか」を見て行きたいと思います。
実際にはゲーム性を持たせるために上の例のように小さな当りを挟んだり、適合率の兼ね合いで出っ放しにすることは難しかったりと色々な条件が入ってきますが、今回は実現性はさておき限界を探ることが目的ですのでそういった要素は全て無視。

一回の有利区間で獲得出来る理論上の最大枚数は、限界までひたすら吸い込んで4000ゲームをフルに使い差枚2400枚を獲得した時となります。
こちらも図で見ると伝わりやすいかと思います。

ベースが下がれば吸い込みのスピードが上がりますし、純増が上がれば増加区間の傾斜が上がりますので最大値も変わってきますが、今回は例としてベースを33ゲームに固定し純増3枚・6枚・9枚のパターンで算出してみます。

この辺りが一回の有利区間で獲得出来る最大枚数となります。
実際にはゲーム性や適合率を考慮するとここまで極端なことにはなりませんが、具体的な数字で見ると今回の緩和の大きさを実感出来ますよね。

6.5号機の特性を活かして

また、過去の記事でも記載いたしましたが、有利区間のゲーム数が伸びたことにより有利区間の頭の出玉を強くすることが出来るようになりますので、差枚2400枚に到達し有利区間がリセットされた後にさらに出玉を獲得出来るケースも増えるでしょう。
リセット直後は吸い込みがないのでほぼ2400枚が上限にはなりますが、それでも十分期待感はあるのではないでしょうか。

有利区間ランプが撤廃されたことによりリセットを察知出来るタイミングが格段に減ることもあり、ある程度出玉が出た後に即ヤメしづらく打ち込むケースも増えると思います。

打ち込んで吸い込んだ形跡があれば次のプレイヤーも座りやすくなる。
良い循環で稼働が伸びてくれる可能性も十分ありますよね。

ということで6.5号機の限界という切り口での考察でした。
出玉性能が進化した機械を早くお届け出来るよう開発も努力しておりますので、是非ご期待いただければと思います!