アラジンAクラシック -とある開発者の独り言-

ディスクアップ2と同タイミングで販売された本機「アラジンAクラシック」
当初メーカーさんの方では
ディスク:アラジン=3:2 くらいの比率の販売台数を予定していたところ、営業を進めていく中でホール様からの評価が逆転し、導入日の段階では2:3程度までアラジンの台数が上回った、という噂を聞き及んでおります。

当然、
 ディスクアップは甘い設計で利益が取りにくいAタイプ
 アラジンは低ベースATでしっかり粗利が取れそう
というスペック面の評価も理由としては大きいと思いますが、実際に試打をして演出含めた打感を見て「これはイケる!」と購入を決めたホール様も多くいらっしゃったのではないでしょうか。

ちなみに自分も中年のオッサンかつ古いタイプの人間でして、かつての名機のリメイク機はどれもそれなりに打ち込みますし、アラジンAクラシックについてはPVを拝見した時点で、めっちゃ面白そう!とテンション爆上がりでした。

自分のような方々が支えている影響もあってか、導入から2ヶ月以上経過した現在も稼働貢献中ですよね。

ということで今回は、そんなアラジンAクラシックについて個人的に思うところを書いていきたいと思います。

4号機アラジンAの思い出

4号機アラジンAといえば、
「◯◯のお店で●万枚出た!」みたいな話を頻繁に耳にするほどの爆裂AT機でしたよね。
AC中単チェリーの50%でSACに突入しますが、SACは最大5000ゲーム!
引くことが出来ればその日はほぼ終日AT、というとても夢のある台でした。
自分は全然いい思いを出来ませんでしたが笑

本機は6号機ですのでスペックの踏襲は不可能ですが、そんなゲーム性についてはしっかり再現されております。
AC中単チェリーの宝箱はやっぱり興奮しますね。

懐かしのサウンド

遊技音や効果音、BGMなどサウンドの多くは4号機アラジンAを踏襲されています。
やっぱりこの時代の機種のサウンドは素晴らしいですね!
我々世代には懐かしく、若い世代には新鮮に聴こえるのではないでしょうか。

ハナビやバーサスなどは6号機で思い切ってサウンドを一新してきましたが、個人的には違和感が強く打感が悪くなったように感じました。
液晶演出の無いこういったタイプの機械では音が命。
開発は新しいものにチャレンジしたくなるものですが、守るべきところはしっかり守っていくことが大事だなと改めて思います。

有利区間の使い方

そして本機の肝は有利区間の使い方
状態終了で有利区間をリセットし期待度50%の引き戻し区間へ移行、引き戻せれば再度状態へという仕様ですが、有利区間の頭が強いタイプはやはり良いですね。
即ヤメされないというのもありますし、期待感が一気に下がる瞬間がなく継続して打ち続ける動機になる。
絶対衝激やチバリヨなどもそうでしたが、このタイプの仕様を搭載している機械は稼働が伸びやすい傾向にあるのではないかと勝手に思っております。

有利区間リセット時はリールバックランプ消灯でお知らせ
という、ひっそりとでありながらしっかりチャンスが伝わる演出も良いところではないでしょうか。
状態中の演出はクラシックならではの「演出自体の派手さ」ではなく「演出の頻度」で期待度を煽る見せ方。
いつ状態が終了したか分かりづらくついつい追いかけてしまいますし、「まだいるかも…?やっぱりいた!」という体験も出来る。

出玉仕様とクラシックシリーズならではの演出がしっかりと絡み合っているところが本機の大きな魅力となり稼働貢献する要素となっているのかな、と思います。

今後は有利区間が4000ゲームになった機械が登場してきますが、3000ゲームの6.2号機よりさらに有利区間の頭を強くする設計も可能になってきます。
差枚2400枚の特徴である吸い込んでたくさん吐き出すタイプも当然出てくると思いますので有利区間の頭が強いタイプは減ってくるかもしれませんが、そんな中でもこのアラジンAクラシックのようにヒット機種が登場する可能性も十分あるのではないでしょうか。サミーさんのクラシックシリーズは今後も継続して開発されていくことと思います。

すっかり中年の自分も、引き続き当時を思い出して楽しめる機種の登場に期待したいです!