2023年は明るい‼ -ぱちんこ開発日記-

こんにちはめんつゆです。
新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、昨年のパチンコ市場はエヴァやリゼロといった稀有なヒット機種にも恵まれ、ハイミドルの主力機種が1年を通じて高稼働をマークし、多くのメーカーが主にハイミドル帯で色々な尖ったスペックをリリースするといった1年になりました。特に前半はパチンコのハイミドルがマーケットを大きく引っ張った1年だったように思います。

その中でリゼロ鬼がかりver.は内部仕様が複雑にもかかわらず、プレイヤーには複雑さを感じさせないわかりやすい構成となっており、スペック設計者として非常に勉強になりつつも、会社上層部からのプレッシャーがキツかったベンチマーク機種となりました。。。(現在も進行中…)

そして、3000個がキーワードだった昨年から今では4500個にパワーアップした機種が続々と登場して来ていますよね。昨年末に登場したサミーの「Pタイガーアンドバニー」は初当りから4500個を期待できる反面、その後のラッシュ突入が約23%と低めに抑えられていました。
一見厳しそうに見えますが、私なりに出玉推移を解釈するとデジパチ版一発台にオマケで81%×1500個をくっつけた新時代の仕様に感じました。

ただし、現状のP機での確率下限が1/320という内規で縛られているため、これまでの3000個→81%×1500個を4500個→81%×1500個に設計するとなれば、通常のスタート5.5程度の1種タイプでは甘すぎてなかなか運用に耐えきれず、この仕様を実現するには、役物を使った低スタート機にするなど、特殊なタイプにする工夫が必要だったりもします。

現状の出玉性能がパチンコの歴史上、もっともバリエーション豊かで自由度が高く、そういった意味では各メーカーの開発者様たちもアイデアを出すことに大きなやりがいを感じていると思いますが、一方でどうしても1/320でこれ以上のヒットを狙うには…

スタートも削れない、ベースも現状ではこれ以上難しい…となれば、やはり「スマート機」への移行に期待せずにいられないという方が多そうです。

以前も投稿させて頂きましたがスマートパチンコでの確率下限は1/350まで下げれるため1/320と比較して約450個程度の吸い込みが増加可能となります。(「スマートパチンコへの期待」はこちら

たかが450個と思われると思いますが、この450個を元手にTYを増やし、突入率や初回出玉などに充てることが出来、そうすればさらなるスペックバリエーションを検討することが可能となってきます。

11月に導入が始まった「スマートパチスロ」ですが機種毎の稼働に明暗が分かれているものの、まずは悪くないスタートだと思います。今一つ振るわないといった店舗様もいらっしゃるかもしれませんが、今後パチスロ最大手のサミーさんやユニバーサルさんからもスマスロ新機種のリリースがありそうですし、パチスロ市場の活性化が更に進むと考えております。

そして同時に春には現行P機よりも下限確率が緩和され、出玉性能がアップした「スマートパチンコ」も導入されることとなります。今までの我々の業界でのいわば不文律であった「パチンコ↑時はパチスロ↓」「パチンコ↓時はパチスロ↑」の状況が初めて「パチンコ・パチスロどちらも↑」になり、長らく不況だった業界の停滞感を打破できるのではないかと心から期待しているところであります。

今年が業界V字回復にとってのすごく重要な1年になるはずですし、そのために自分もこの1年を無駄にしないよう開発業務に邁進する所存です。

それでは初打ちに行ってまいります‼
今年も1年宜しくお願い致します‼