導入後考察【L花の慶次】 -とある開発者の独り言-

12月初旬の新台導入、皆様の周りの状況はいかがでしょうか?
マーケットデータを見るとAT機の初週の稼働はマジハロ>モンキー>ラブ嬢>慶次>リンかけという順位だったようですが、2週目に入りラブ嬢と慶次の順位が入れ替わる格好となっているようですね。上位の2機種は継続して高稼働を続けておりますが、慶次についても上位機種と同等に稼働の落ち幅が少なく推移している状況です。

もともと初動よりも貢献期間が長くなる傾向にあるのが特徴でもあるコンテンツではありますが、自分も実際に行き付けのホールを見て回って本機を遊技し、色々なことが複合して今の状況になっているのだろうなあと感じることがありました。

ということで今回は12月の新台の中から「L花の慶次」についての所感を書かせていただこうと思います。あくまで自分個人の意見となりますので、さらっと流し読みいただければ幸いです。

適正台数

一点目から機械の中身の話ではなく申し訳ありません。苦笑

ネットから拾った情報ですので定かではありませんが、販売前の情報では本機の販売予定台数は約7000台とのことでしたが実際の販売台数は3000台程度だったようです。筐体や映像が一新され相応の開発費がかけられていると思いますのでメーカー様としては不本意だっただろうと推察しますが、稼働においては台数が少ないがゆえに落ち幅が少ない面もあるのかなと感じました。

実際に自分の行動範囲内でも本機の設置店は少なく、仕事帰りに覗くと店舗あたりの設置台数が少ないこともあって空き台が無いことが多くなっています。本機のいわゆる“適正台数”には少々足りていないのではないか、と感じますね。

一方で、同時期販売の「リンかけ」はポテンシャルを大きく上回る2万台弱が導入されたとのことですが、空き台が目立ちいつでも座れる状況になってしまっております。
一概に言えることではありませんが、他機種の動向も踏まえると今回は適正台数か否かが稼働結果に大きく影響したというのが自分が一番強く感じた点でした。

荒波スペック

本機の中身の面で一番稼働に影響を与えているのは、やはりその荒波スペックではないでしょうか。某データによると平均MYは3800枚程で動いているようで、からくりサーカスや銭形等と同程度の荒さを備えていることが分かります。

また、AT400G消化で夢戦モード・900G消化で裏モード、という仕様で一撃が手に届きそうな印象を持て、稼働に好影響を与えているように感じました。
慶次=荒波というイメージもありますし、慶次シリーズを好んで打つプレイヤーには本機の荒波スペックはしっかり刺さったのではないかなと思います。

髑髏が繋ぐ期待感

ATの消化が上位モードへの条件となる特徴的な仕様に対して、髑髏揃いが連続することでこまめに上乗せするゲーム性が「上位突入の条件に徐々に近付いている感」を受け、上手く作用しているように感じました。リプレイでも1枚役でも髑髏が揃う配列・役構成にすることで髑髏揃いの頻度をコントロール出来るようにしている点も良く出来ているなと感じます。

ある程度演出で期待度が分かってはしまいますが、単なる押し順ナビでも髑髏が揃え!と期待出来るので単調な印象は受けづらいのではないかなと。
目指すべき上位ATへの期待感が髑髏揃いによって繋がっている点も、本機の特徴として稼働に良い影響を与えているように思います。

シリーズファン納得の演出

最後に演出面。
ネット等では「よっしゃあルーレット」のガチ均等にヘイトが溜まっているようではありますが苦笑、これはこれで本機ならではの見せ方で良い味を出しているようにも思います。
映像面が一新されていることもあって、ここぞという場面での演出はやはり慶次ならではのカッコ良さを感じられますね。慶次シリーズのファンにはしっかり刺さっているのではないでしょうか。

以上、L花の慶次を打っての所感でした。
導入台数がやや少なくメイン機種になることはないかとは思いますが、コアなファン層には好んで打たれているように思いますので、稼働面・粗利面ではホール様に平均以上の貢献をしてくれそうですね!

年末年始にかけて、引き続き注目の新台が多数導入されてきます。開発としましてもしっかり全機種の動向を注視し、開発に役立てていきたいと思います。