沖縄6のBAとこれから -ぱちんこ開発日記-

こんにちはめんつゆです。

10月頭に導入されたPスーパー海物語in沖縄6は海ミドルとしてはまずまずの滑り出しといったところでしょうか。

LT機ではないものの上位モードであるジンベェタイムなる上位モードを搭載し一定の瞬発力をみせつつも、海定番のヘソ3個賞球の安心感もありLT+1個賞球の荒さに疲れた気持ちを落ち着かせてくれるかと思いきや、連日確変引けず、当然ジンベェタイムにも突入せずで10月は大敗を喫しております…(笑)

さて、導入当初にYouTube、XなどでBAが低い!というポストや動画があふれ、ホール職域の方々がビッグデータを元に「これまでの海と違いはない!」と反論している状況が続いていましたよね。

確かにビッグデータ上の値は大海5と遜色ないのですが、導入前に営業資料にはすでにLT3.0+で可能となった複数の時短状態を搭載していることが記載されています

導入前はどの程度変化するのか不明でしたが、通常の確変時短中を削ってくるとは思いませんでした。てっきりジンベェタイム中のBAを90~95程度にしてこれまでのBAから平均するとアップした設計かな?位に思っておりましたので…

高B中のジンベェタイム占有率約30%、ビッグデータ上のBA:87なので
おそらく時短確変BA85程度、ジンベェ92程度と予想します

外端出力にもジンベェタイム用の信号がでているので(⑦の青)ホールコンで計算式を作って割り出すことも可能かと思いますので子細にBA管理したいときはこちらがおすすめです(作業量がまあまあありますが…)

前作の沖縄5の時もBAが低い論争があった記憶があります
データをみると今までの海と差がない値が表示されているのですが、5も6も体感だと減っている意見が多勢なのではないでしょうか

昔の三洋の枠は上皿の奥行があり視認できない奥側にも玉が一定量隠れており、BAを削減してもわかりづらい枠設計になっていました

10年ほど前に検証した際は時短100回分をBA80程度で消化して裏の玉がなくなるようなイメージでした。最新枠や旧枠は未検証ですが、この辺りが変更されていると印象が変わってしまう恐れがあります。

また、現行機では海以外の殆どの機種でストレスフリーの盤面構成を採用しているため、時短中は電チューからこぼれても丸のみ入賞口で補完され、大当り中はほとんどこぼれ玉がない消化設計が多く、この点でも海の玉減りが目立ってしまっている可能性がありそうです。ストレスフリー盤面に慣れてしまった層が沖縄6に違和感を感じてしまうのもやむを得ないかなとは思いますね。

10年ほど前はまだBAやT1Yが削減可能な盤面構成の機種が存在していましたが、現在はかなり少なくなっておりホール様でのメンテナンスの糊代が少なく、スタートとBYに限定されてしまっていますよね。

海のような盤面構成、特に今回の沖縄6のような構成だとスタート特化でBAやT1Y削減などホール様ごとのカスタマイズ性が増し、多様な遊技環境を提供できるという良さもあるので、回らないと言われる現行機よりも遊技者に提供するバリエーションの優位性は高いのかなあと想像しますが、一方でストレスのないゲーム性は海シリーズ以外にはもう後戻りできない状況に来ています。いまさら減るBAやコントロール可能なT1Yが受け入れられることは難しいのかもしれませんね。

今後デカヘソなどの高Sに対して振り分け装置でスタート一定化を図る機種も出てきますので、そうなるとますます機械の運用幅が狭まっていくと思われます。
結局最終的にはベースでのコントロールのみとなって、千円スタートの低下につながっていくのではと危惧しています。

であればここで設定機能の再登板と行きたいところですが一旦市場で大きく否定されてしまった以上、復活するのはハードルが高そうですよね…。
沖縄6は個人的には非常に良い出来だと感じているので高い評価が得られれば、こういったゲージ構成に他メーカーさんも追随してくれることを薄く期待しています。

以上、注目のイヤホンジャックには一切触れない沖海6のお話でした!
というより粗利性能のコントロール幅を持たせてほしいなあと切に願うスペック設計担当者の愚痴でした(笑)