2025年を振り返る! -ぱちんこ開発日記-

こんにちはめんつゆです。

この稿を起こしておりますのはもう年の瀬でして、早いものですね。
ということで、今回は2025年を振り返ってみたいと思います!

2025年は遊技機のレギュレーションにおいてパチンコでもパチスロでも変化があり、将来に向けて希望だったり課題だったりが露わになった年ではなかったでしょうか。
過去には90年代後半において、パチンコの2回ループ→5回リミッター→リミッター撤廃の流れや、パチスロでの解釈基準変更による大量獲得機の登場、CT機登場のような、いわゆる緩和的なレギュレーション変更がさらに進化した年と言えたと思います。

LT3.0+

まずはメーカー団体である日工組が本腰を入れて取り組んだLT3.0+!
賛否はありますがLT比率がこれまで以上にアップしたことや、時短性能の緩和がスペックのバリエーションを大きく広げた点などは注目と言えるでしょう。

出玉性能に直結するLT緩和に目を向けられがちですが、時短の移行条件が緩和されたことでゲーム性の幅も大きく広がり、「eFブルーロック」や「eマギアレコード」では右打ち中の当りの獲得数によって階段状に時短状態が遷移し1G連で再度カタマリを獲得できる仕様が登場したり、「eパリピ孔明」「Pしみけん」のように通常時のモードを切り替え、ラッシュ突入率に変化を持たせる、過去あった潜伏確変をさらに進化させた仕様が可能となりましたね。

右打ち中の時短状態遷移はスペックの要素のひとつとして一定の評価を受け、今後も組み込まれていきそうですが、通常時に対しての時短状態の遷移に対する活用が今一つ浸透しいていないのが現状といったところでしょうか。

やめられなくしてしまうことがプレイヤーにとってマイナスイメージが強いこととゲーム性が複雑化してしまうのがやや難点であり、このあたりを解消する機種が登場するかが今後のカギとなりそうです。何にしてもゲーム性の幅はこの時短状態遷移によって確実に大きく広がりました。

BT機

規則改正のたびにBBの獲得枚数が実質的に下がってきたパチスロノーマルタイプにおいて、規定数(ベット数)を特定の区間で変化させることで、解釈基準変更にて搭載が可能となったのがボーナストリガーでした。

導入当初は5種類のゲーム性がサンプルとして提示されましたが、導入後の状況をみてみると2回セットタイプとループタイプが持を得ている状況でしょうか。
「LBアレックスブライト」「LB/クレアの秘宝伝」「LB/シェイクボーナストリガー」が稼働の中心となっているようですね。

将来への課題

ぱちんこにおいては、出玉性能のアップによってこれまで以上に低ベース化が進み、ビッグデータ上では千円S15回台が散見されるようになっています。
玉単価も海系やハネモノタイプを除くと甘デジでも2円を超える機種が多く存在し、プレイヤーにとって「逃げ場」が全くない状況がすすんでいるように見受けられ、パチスロのコイン単価が1.8円から5円までと幅広く商品が揃っている状況とは全く異なる環境が見て取れます。

海以外に玉単価が1円~1.5円前後の機種が存在すればよいのですが、BT機登場時のようにコイン単価の幅について目的をもった機種が多く登場しなければこの問題は解決しそうにありません。

2026年前半のぱちんこ機種の賞球数を見ると一部のメーカーで改善に取組んでいる傾向が見られますが、これまでのちょいパチ、遊パチのようなTSだけで市場を広げる施策ではない別の視点から改善する必要があるように思えます。
BT機が抜け落ちていたコイン単価のレンジを補完したパチスロのように、ぱちんこでも同様の玉単価のレンジ補完が必要だと強く感じています。

ぱちんこの高騰した射幸性に関しては、一定の制限(一部の仕様に対して)はかかったものの更なる強化が図られるのかは現在未定です。
賞球数の縛りや計算方法見直しなどの意見も出ているようですが、そんな小さいことよりももっと全体としてゲーム性を豊かにする方向性でBT機のような素晴らしいサンプルが登場しているので参考にして頂きたいと組合担当者に伝えつつ、2025年を振り返ってみました!

それでは、皆様良いお年をお迎えください!
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます!