何で6号機ってAT機ばっかなの??
ARTで作ればいいのに。
というお声をちょくちょくいただきます。
自分もA+ART機やART機は大好物。
新鬼とか忍魂とか番長2とか死ぬほど打ったなあ…
5号機ってA+ARTだったりARTのみだったりATだったり、バリエーションがありましたよね。
それぞれのタイプで特色・メリットデメリットありましたが、色々なタイプがあったからこそ幅広いプレイヤーに長く楽しんでもらえたんだろうなあ、としみじみ思います。
そんな流れで今回は、
・何故6号機はAT機ばかりなのか
・ATとARTの違いと特色
というお話です。
こんな話需要があるのかとも思いますが、意外とART信者が多いことを信じて今日も主観でまとめてみます。笑
何故6号機はAT機ばかりなのか
理由は主に2つです。
・ARTは出玉試験上とても不利
「試験の出玉率とホールでの出玉率の違い」の記事でも書きましたが、出玉試験上リプレイは
IN:0 OUT:0 で計算されるため、リプレイが多いほど試験上の出玉率とホールでの出玉率の差が開き不利になります。
RTを使ってメダルを増やすART機にとっては致命的。
5号機時代は各社の開発努力で純増2枚数程度のハイスペックART機がたくさん生まれましたが、6号機になって出玉率も狭まり、まともなスペックのART機を作るのは非常に困難になりました。
純増1枚ちょっとで設定6が105%とかのART機とか誰も打ちませんよね笑
リプレイが連続する中、急角度で出玉の傾斜が上がるボーナスが飛び込んでくるA+ARTも同じく厳しいです。
ひぐらしや愛姫などがほぼほぼMAXスペックだ、と言えば伝わりますでしょうか。
5号機ギアスやスタドラみたいなバキバキのA+ARTは夢のまた夢です…
ひぐらしやマジハロのように過去機の良いイメージが残っているシリーズ機であれば話は別ですが、新規のタイトルは射幸性が低いとホールさんには刺さりません。
販売が見込めなければ費用を投じて開発も出来ない。
結果、どのメーカーもARTを避けてAT機ばかり開発する流れとなりました。
・5号機に勝てるところが純増しかない
規則が変わり散々出玉を絞られた6号機ですが、数少ない、唯一と言ってもいい内規の緩和が「純増3枚規制の撤廃」でした。
5号機が共存するマーケットで何とか差別化を図るため、メーカー各社の純増競争は激化。
リゼロの大ヒットで花ひらくことになるわけですが、それもこれも5号機に勝てるところが「純増しかない」から。
そもそもスペックで5号機に劣っている中、ぱっと見で目を引く数値が無いとホールさんにもプレイヤーにも興味すら持ってもらえません。
いいとこ純増1~1.5枚のA+ARTやART機では5号機より見栄えの良い数字をあしらうことなどとても現実的ではなく、高純増が実現可能なAT機を選択するしかないというのも止められない流れだったのかなと思います。
ATとARTの違いと特色
スペック面での違いは何となくご理解いただけたかと思いますが、ではゲーム性の面ではどのような違いがあるのか?というところ。
個人的に一番大きいと思うのは「RT状態の自由度」。
AT機の仕様は何種類かありますが、基本的には、ボーナス内部中を遊ばせる形です。
規則にリプレイの確率を変動させていい条件が記されていますが、ボーナス内部中になったらボーナスが揃うまでリプレイ確率を変動させることは出来ません。
出玉的には通常があったりATがあったりしますが、メイン的には一日中ずーっと同じ状態を遊技するわけです。
出目やリール制御に抑揚がないんですよね。
前兆とか演出で煽っていても似たような出目が出続けるので、ひたすら液晶を見るしかすることがない。レア役がリプレイになってたりで目押しする必要も無かったりする。
どの機種を打っても同じような打感でさらに単調に感じる。
AT機の大きなデメリットはここだと思っています。
A+ARTだと、通常から特定出目が出てRT状態が移行したり、ART中にレア役やはずれが続いてボーナスに期待してみたり、突然リーチ目が出てボーナスを察知したり、とメインでの抑揚が高頻度で持てる。
スペック面ではAT機の圧勝ですが、ゲーム性の面ではリール制御や状態移行などの幅広さでART機に軍配が上がると思っています。
そんな中、オーイズミさんの1000ちゃんに始まり今はサミーさんのお家芸になりつつある「A+AT」タイプ。
高純増には出来ませんが、AT機でありながらRT状態を複数持てたりボーナスが飛び込んできたりと、AT機のデメリットが改善されている…!
ダメボーナス中はやはり単調ではありますが、それでも一般的なAT機と比べたらゲーム性に深みがある。
スペックとゲーム性のバランスが取れた素晴らしい仕様だと思います!
開発の方の努力と発想力にはほんと頭が下がります。
(お前も開発者だろと笑 精進します><)
5号機に移行した当初、パチスロは終わったと言われていました。
でも時が進むにつれてスペックが向上し、ゲーム性の幅が広がり、大ヒット機が生まれ、惜しまれながら撤去されていくほど愛されるところまで発展しました。これは機械性能の面で言えば、各メーカーの開発努力によるところが大きいです。
歴史は繰り返す。
今は苦しい状況が続いているパチスロ6号機ですが、A+ATでゲーム性の広がりに光明が見えているように、時が進むにつれてスペックやゲーム性が向上していきいずれは大ヒット機が生まれるだろうと確信しています。
何か毎度最後はこんなシメになっている気がしますが笑、今後も開発を暖かい目で見ていていただければ幸いでございます。