導入後考察(半分雑記)【L聖闘士星矢 海皇覚醒】 -とある開発者の独り言-

6月上旬の新台導入、皆様の周りの状況はいかがでしょうか?
某全国データでは、聖闘士星矢>ToLOVEる>防振り>アオハル操・ストリートファイターという順の初動となっているようです。
過去の記事ではToLOVEるの稼働が厳しいのではという予想を書きましたが、これは大ハズレでしたね・・・
版権の強さと射幸性の高さが高発進の主な要因でしょうか。自分はまだ打てておりませんが、空き台を見つけたらぜひ打って勉強させていただきたいと思います。

一方の聖闘士星矢に関しては、予想通りどころか正直予想以上の高稼働でのスタートでした!稼働が高くまだ腰を据えて打ててはいないのですが、今回は聖闘士星矢について導入後の所感を書かせていただこうと思います。一意見として流し読みしていただけますと幸いです。

前作以上の荒波スペック

本機最大の魅力は、やはりその荒波スペックだと言えるでしょう。
実際にホールデータではコイン単価4円前半で動いていると思われますが、5.5号機の前作を上回る荒さになっていますね。AT初当りが非常に重く、CZを通せなかった時には絶望感を感じますが、前作同等の当りの大きさが分かっているので継続遊技に繋がるのだろうと思います。
有利区間のある6号機ではTYの大きなAT機でのゲーム数上乗せ仕様は相性が悪いと考えていましたが、激しい吸い込み前提での本機においてはそこまで気になることも無さそうですね。自分が差枚上限を意識する程の出玉を出せていないのもありますが・・・苦笑
ただ、基本2.5枚の低純増である本機ではロング継続で取り切れなくなることを意識してしまうスペックの高さが仇となり、夕方以降の稼働は今後厳しくなりそうな印象も受けました。実際自分も仕事帰りにはなかなか手を出せないと感じましたね。
そのような時間帯による稼働についても今後注視していきたいところです。

前作にちょい足しの演出

あと本機を打って・解析情報を見て改めて感じたのは、ゲーム性も演出も想像以上に前作のままで、それが稼働に良い影響を与えているのだろうという点でした。
通常時ハマっている最中もおなじみの演出でストレスはそこまで感じなかったですし、CZ中・AT中も説明されなくても演出の意味合いや叩きどころが分かっているため楽しく打つことが出来ますよね。まんま前作と同じなので新鮮味は無いですが、この安心感が荒波スペックで荒むプレイヤーの心情を和らげているのだろうと感じました。

またそんな中でも、演出カスタムやCZの完全告知モードなどプレイヤーが選べる形で新規演出を追加している点が良いアクセントになっている印象でした。
ヒット機種の後継機を開発するにあたって、「継承するのか一新するのか」という議論は必ず出てくるのですが、本機においてはスマスロになりスペックが過去作に近付けられることもあって「完全継承+ちょい足し」が見事にマッチしたのかなと思います。
近年の他機種を思い返すと、まどマギなど一新して失敗だった例が目立ち、北斗など継承路線の機種が結果を残しているイメージが強いですが、天膳など伸び悩むケースも見られますよね。継承・一新もケースバイケースかなと。本機の結果も、後継機の開発にあたっては良いサンプルになるなと感じました。

ハイスペック機偏重の市場

冒頭に記載した通り、6月の新台においては聖闘士星矢・ToLOVEるのハイスペック機2機種が高稼働でミドルスペック未満の他機種が後を追う格好となっており、「やっぱり荒波の機械の方が動くんだ」と感じられている方もいることだろうと思います。
開発においても同様に、決裁者の方が今の稼働状況を見て「荒波機じゃないと売れない・稼働しない」と考え、開発ラインナップがハイスペック機に偏重していってしまわないかというのが個人的には心配なところです。

確かにハイスペックの新台が高稼働を記録していますし話題にもなりやすいですが、データを見ると全体の稼働が増えているわけではなく店内移動が起きているのだろうと推察されます。どの辺りの機種から稼働が移っているのかは分析してみないとですが、ハイスペック機が増えミドルスペック未満の機種が減る傾向が続くと、荒波機ばかりのラインナップに付いて来れないプレイヤーが脱落していき全体稼働が落ち込む・市場全体が縮小していくということになってしまうのではないかと感じますね。

荒波スペックで高稼働する本機を見て、逆にミドルスペック未満の間口の広いスペック帯のヒット機種の登場が望まれると改めて感じました。開発としてもそこを意識していきたいところです。

以上、後半は全然関係無い話でしたが(笑)、聖闘士星矢の所感でした。
あまりに前作と一緒で書くことが無かったというわけではありません苦笑
引き続き新台の動きに注目していきたいと思います。