スマスロの性能予想【かぐや様】【黄門ちゃま天】 -とある開発者の独り言-

さて今回は、9月導入予定の注目機種「かぐや様は告らせたい」「黄門ちゃま天」をご紹介。いつも通り個人の主観になりますが、何かのご参考になれば幸いです。

かぐや様は告らせたい

勢いに乗るSANKYOさんのスマスロ、タイトルとしてはパチンコでは既出ですがパチスロとしては初登場ですね。「恋愛」を題材としており、遊技機には不向きな版権ではないかなと感じますが、それ故にメーカーさんとしても出玉に特化したバランスにしたのではないかと推察します。

ということでスペックとしては、SANKYOさんと言えばの荒波タイプ
ベース31G、コイン単価4.2円という数値はヴァルヴレイヴやからくりサーカスよりも高く、直近ではToLOVEると近しい値。高純増の疑似ボーナスを連チャンさせる出玉仕様もToLOVEると類似しており、似たような出玉推移になりそうだなと感じます。
純増面は直近のゴッドイーターと同様の純増9枚となっておりますが、短時間・短中時間試験の適合率を考慮すると純増9枚で出し続けることは難しいため、基本的には疑似ボーナス終了後100G間の引き戻しである程度吸い込んでから出す動きが主になると思われます。1G連でボーナスを当て続けることは容易ではないでしょう。

貫き時は490枚獲得のSBBが32G以内に80%でループするとのことで、性能は非常に強力なようです。ハードルは高いでしょうが、有利区間をリセットすることが出来れば高速で大量出玉を獲得し、再び有利区間上限に到達する挙動が見られるだろうと想定されます。

通常時のゲーム性は、ゲーム数もしくはチャンス目からCZ・疑似ボーナス当選を目指すシンプルな流れ。当たった際の出玉の期待感が高ければシンプルなフローにもストレスは無いかなと思いますが、さらに一般的なパチスロと比べて配列・役構成の遊びが少ない点が打感としてどう感じるか個人的には気になるところです。同スペック帯のToLOVEるはカバネリの完全コピーでしたが、輪をかけて淡白で物足りなく感じられてしまいそうな印象も受けますね。

個人的に市場全体が高射幸に偏重していくことに危機感を抱いていることもありますが、荒過ぎるスペックと淡白過ぎるゲーム性がアンバランスに感じ、特に販売台数が多めであることも考えると、直近の傾向からは稼働面では大きな期待は出来ないのではないかというのが自分の予想です。

黄門ちゃま天

平和さんの人気タイトルの最新シリーズ、こちらも荒波タイプでの登場です。
コイン単価は「主役は銭形4」と同程度ですが、初当りが比較的重めでベースも削られている分、何も出来ず駆け抜ける割合は銭形と比べると低く設計されているように見受けられますね。
上乗せ特化ゾーンや上位状態が多数搭載されておりどれも性能は強力なようですが、当然頻繁に突入させられるバランスには出来ないと想定されますので、一つ一つの当選率は散らされて低くなっているであろうと思われます。一連の流れの中で、どこかで刺されば出玉を伸ばせるという印象でしょうか。

貫き仕様や性能は不明ですが、特定条件下でいずれかの引き戻し状態に移行した際に有利区間をリセットする作りと予想。最上位の引き戻し状態はかなり強力な性能となっているため、基本的にはそこを目指す打感になるだろうと思います。

通常時のゲーム性は周期からの前兆を主軸とし、小役履歴や狙え高確など様々な要素から直ATを目指す流れ。AT中にも多数のCZや特化ゾーンがあり、少々複雑に感じてしまいそうな点は若干の懸念を感じます。
また、駆け抜け率は低いと思われますが、1セット10Gという点も何もやれずにすぐ終わる・常に終了のピンチを感じるという印象を与えてしまわないか若干の不安を覚えますね。

一方で演出面は、シリーズ通しての魅力であるユーモア溢れる演出が今作でもふんだんに盛り込まれているようで個人的には好印象です。
不安要素はあるものの、毎度高稼働を記録する人気シリーズであり、直近の同社機種の好調も加味すると一定以上の高稼働に期待出来るのではないかというのが個人的な予想です。

以上、9月導入予定の2機種の事前予想でした。
やはり荒波機のリリースが続きますね・・・
開発としても引き続き、新台の動向・情報に注目していきたいと思います。