スマスロの性能予想【シンエヴァ】【にゃんこ】 -とある開発者の独り言-

今年もいよいよ12月。あっという間に1年が終わってしまうことに戦慄します汗
開発業務ではプロジェクトの進捗次第で繁忙期・閑散期が推移するため、年末だから特に忙しいという関連性は薄いのですが、それでも年末年始の休暇を挟むためどうしてもその前後は繁忙になりがちですね。皆様もお忙しい時期に突入していくのではと思いますが、どうかご自愛いただければと思います。

そんな中、12月初週の新台導入も始まっております。機種数も多くなかなか打てる機会は少なそうですが、どんな挙動となるか注目したいですね。
そして年明け以降の新台情報も続々と出てきております。引き続き機種数が多いですが、開発としてもしっかりチェックしていきたいと思います。
今回はその中から1月中旬導入予定の2機種「シン・エヴァンゲリオン」「にゃんこ大戦争超神速」をご紹介。いつも通り個人の主観による予想となりますが、何かのご参考になれば幸いです。

シンエヴァ

エヴァンゲリオンシリーズのスマスロ最新作。直近のゴジエヴァが好成績を残しておりますが、販売のスパンが短いこともあり昨年のエヴァGODの悪夢が頭をよぎってしまうのも致し方ないのかな・・・と感じてしまいます。

そんなマイナスイメージを払拭するためか、今作は比較的遊びやすいミドルスペックでの登場となりました。昨今の荒波機に寄った状況の中、間口を広く幅広い層を狙うという開発意図があったのかな、と想像します。

ゲーム仕様としては、疑似ボーナスで出玉を増やすSTタイプとなっております。コイン単価は3.2円で、各種数値を見る限りよく言えば出方のイメージとしては同社の炎炎ノ消防隊が近しいのかなと予想しています。
炎炎と異なる点としては、初当りボーナスで150枚以上獲得出来る点やSTが現状維持になっている点などが挙げらますが、その分AT突入後の期待値は抑えられているように想定されます。複数の上位ATや特化ゾーンが搭載されておりますが、なかなかお目にかかれないバランスとなっているのではないでしょうか。

メインとなる下位STは継続率72%とそこそこの数値。1セット10GのSTを規定のセット継続させるとボーナスに当選するというゲーム性で、イメージとしてはLスカイラブやL忍魂、S新鬼武者などのCZと近しい打感になりそうかなと感じます。最も期待度の低い=最もよく見る敵キャラの際には5段階のフェーズを突破する必要があるとのことで、出玉が現状維持とは言え足踏みするG数が長く、出玉の勢いはあまり感じられずにストレスが強そうな印象を受けます。

市場全体の今後を考えると本機のようなミドルスペックの機種がヒットして欲しいという個人的な思いはありつつ、上記の通りゲーム性の核となる部分に不安を感じていることもあり、長期稼働にはそこまで期待出来ないのではないかというのが自分の予想です。

にゃんこ超神速

京楽さんの人気タイトル。前作は昨年6月に当時最高峰の荒波機として話題となりましたが、その続編が登場です。パチンコの同タイトルも荒波LT機で高稼働を続けており、話題性としては良いタイミングだと感じますね。

そんな流れで本機ももちろん荒波スペック。コイン単価は3.9円と、前作ほどではありませんが今の市場でも十分荒い部類となっております。
そしてスペックで注目すべきは押し順のみで純増9枚という点。12月導入の「ダンベル」は純増8.5枚でしたが、さらにそれを上回る高純増となっております。既に情報が出ておりますが、そのからくりは変則押しだけでなく順はさみ打ちもペナルティ対象で、順押しのみOKの仕様であるとのこと。通常のゲーム性の機械であれば間口が狭くなってしまう恐れがあり、なかなか踏み出せない領域ですが、GODタイプということがある程度浸透している本機であればそこまで混乱は無いのかもしれませんね。

通常時の基本的な数値、初当り確率や天井ゲーム数は前作より近くなっています。確定役も前作より大幅に近くなっており、コイン単価が示す通り前作と比べると多少は遊びやすくなっている印象です。その分、TYは抑えられており駆け抜け単発の頻度も上がっているのではないかと予想しています。

ATのゲーム性は前作の上位AT・北斗転生のオマージュが主体となり、ガチャでのゲーム数上乗せはビッグバン揃い時のみ発生するフローに変更されています。とは言えゲーム性も演出もほぼ前作のままのように見受けられ、新鮮味はあまり感じられなそうです。

本機最大の変更点である「純増9枚のATが確定役を引きさえすれば体感出来る」という部分で、パチンコの同タイトルのように夜からの一発勝負にはもってこいの機種となるのではないかと想像しますが、変わり映えのしないGOD風の通常時を朝から回そうというプレイヤーは少ないのではないでしょうか。1日通しての稼働という面では大きな期待は出来ないのではないか、というのが自分の所感です。

以上、1月中旬導入予定2機種の予想でした。
引き続き新台の動向に注目していきましょう!