注目機種の先取りPICKUP「eようこそ実力至上主義の教室へ MA」 -元ホール営業部長S氏の注目機種診断-

本日は前回に引き続き年明け1月の最新機種から、サンセイさんの「eようじつ」をPICKUP!

「コテスタ」という商標のようですが、意味合いは“固定スタート”といったところでしょう。回転率(スタート入賞率)を一定に保ち、ユーザーさんの「回らない」といった不満を解消する取り組みと言えそうですが、果たして世の中に受け入れられるのか。12月導入のe地獄少女同様、注目になってきそうですよね。

その辺りに注目しながらも早速診ていきましょう!

eようこそ実力至上主義の教室へ MA スペック

特図1:約1/349.9
特図2:約1/1.0

普通図柄抽選A:約1/94.1
普通図柄抽選B:約1/71.6

RUSH突入率:約50.0%
2連目突入率:約25.3%

LT突入率 :約18.27%
LT突入確率:約1/1914.8

下位RUSH継続率:約50.0%(時短65回)
上位RUSH継続率:約86.99%(時短145回)
トータル継続率:約75.68%

■特図1
ラウンド 振り分け 出玉 状態
3R通常 50.0% 約750個 時短65回(普通図柄抽選Aへ)
3R通常 50.0% 約750個 時短なし

■特図2(普通図柄抽選A)
ラウンド 振り分け 出玉 状態
20R通常 73.0% 約3000個 時短145回(LT・普通図柄抽選Bへ)
20R通常 27.0% 約3000個 時短なし

■特図2(LT・普通図柄抽選B)
ラウンド 振り分け 出玉 状態
20R通常 87.0% 約3000個 時短145回(LT・普通図柄抽選Bへ)
20R通常 13.0% 約3000個 時短なし

デカヘソ革命機

デカヘソ×LT機の登場が拡大しつつある中、「デカヘソなのに回らない」というユーザーさんからの不満の声もよく耳にするようになってきましたよね。

もちろん、スペックだけでなく店舗様の扱い方にも課題があるとは推察されますが、このあたりのユーザー心理も理解できるところではありますよね。
現在、ユーザーとしてできることは、「遊技性を損なうような遊技台を設置している店があればそういった店舗では打たない」という選択のみかもしれません。

そんな中、12月の新機種として発表された藤商事さんの『地獄少女3000』には“スタート安定機構”が搭載されましたが、本機はその上位バージョンともいえるような機構を搭載してきたといったところでしょう。9発に1つはスタートに入賞するという機構で、差がつくとすればメインではない左ルートでの入賞率やベースのみになっています。

一定以上のスタートが担保されており、本質的な「回らないストレス」から解放される仕様。
スペックも強力で、LTに突入すればST継続率&ST突入率約87% → トータル約76%で3000個がループするという出玉力も誇ります。

ようこそ、実力主義社会の演出へ

一方で、演出構成は非常にシンプル。RUSH中のみに先バレが搭載されており、
通常時は代わりに入賞時タイマー演出が搭載されていました。
タイマー内容によって期待度が変化し、実質的には先バレのような役割を果たしています。

スタートが安定しているからこそ、演出テンポは非常に軽快。
多少の初当たりの重さを感じても、飽きずに遊技できるバランスとなっていそうです。

右打ち演出

右打ち中は非常に多彩なルートが用意されており、どこからでも大当たりに期待が持てるようなフロー・構成になっています。

唯一の懸念点は「通常当たり=時短なし」の可能性があることでしょうか。
デカヘソで右を強化すればバランスとしては仕方のないところかもしれませんね。

また、通常当たりであっても3000個の大当たりが獲得可能となっている点は特徴的です。
ボーナスは2種類で、

最高傑作3000ボーナス:ST継続濃厚
チャレンジボーナス:演出成功でST継続

さらに、このチャレンジ演出の成功率をカスタムで変更が可能になっています。
「発生率は低いが成功しやすい」または「発生しやすいが成功率は低い」などなど、
自分の好みに合わせた設定ができます。
選択肢は50%/30%など複数用意されており、好みが分かれそうなところですね。

実力主義だが、平等で

パチンコは「技術と運の実力主義」とも言えますが、
本機は“コテスタ”の登場により、ある程度の平等性を担保した機械となっています。

パチンコで最もストレスを感じる瞬間は“回らない”時でしょう。
本機はその根本的な不満を解消しつつ、出玉契機としてLTを搭載することで、
“遊びやすさ”と“出玉感”の両立を狙いにいったというところでしょう。

デカヘソで安定した遊技性、そして3000発の快感。
わがままなユーザーの理想を詰め込んだ本機が、年始一発目のダークホース的存在になるかもしれませんね。

それでは、また!