スーパービンゴ回収におもうこと -ぱちんこ開発日記-

こんにちはめんつゆです

スーパービンゴの自主回収が決定され、撤去までの期間に応じて買取価格が変動するなどの対応がなされていると伺っています。

導入当初からホール様に遊びに行くと、確かに導入台数の割にはコンプリートしている台を見る機会が多く、コンプ率はそこそこ高いんだろうなとは思っておりましたが、まさか自主回収になるまでとは思いませんでした。

ここ最近ではチバリヨ2もコンプ率の高さや万枚突破率の高さでいろいろありました。長年ぱちんこのみを開発させて頂いている立場から見ていつも感心させられることは、パチスロ開発の方々の「攻めの姿勢」です。

4号機時代の4.1号機と呼ばれる過激な機種を経て、幾度の規制により過激さを抑え込んだ4.5号機や4.7号機、規則改正による5号機当初と射幸性が抑え込まれていましたが、そんな射幸性の抑制がある中でも「攻めの姿勢」により新たな技術が次々生まれ、その後はスペックのバリエーションがどんどん広がっていったと思います。

6号機も当初は5.9号機の流れから過激な台は中々存在しませんでしたが、段階的な緩和をキッカケに「攻めの姿勢」で現在に至ります。

一方でぱちんこはどうかというと、基本的にはパチスロ開発の方々同様に「攻めの姿勢」はもちろん存在するわけですが、それよりも日工組内規による「鉄の掟」が存在するためにパチスロ開発よりも自由度は少なくなっている印象です。さらに日工組担当者間での情報交換によって交わされる「内規の解釈」や「運用ルール」など内規書面や内規質疑応答集にはない細かなルールによって適度な抑制が効いているのが現状です。

特に担当者間での情報交換会は頻繁に行われ、技術者の意見交換会に参加しないメーカーは情報に乏しく、機種開発にも遅れをとってしまうことになります。
ちなみに弊社の担当はこの意見交換会(飲み会)に盛んに参加しているので、情報を多くとってもらえますので、あまり下手を打ったことはなく、私としては飲み会に参加できてうらやましい限りです(笑

日電協も同じような情報交換会はあると思いますが、パチスロの機械の仕組み上、ぱちんこほど具体的に探り合うことができていないのではないかと思います。
情報共有の難しさなどからコンプ率シミュ値の設定が、各社統一されていなかったりしたことが、チバリヨ2や今回のスーパービンゴの問題が起きてしまった要因なのではないかと考えていたりします。

それにしてもLスーパービンゴの自主回収が決定となり、回収費用などを考えるとベルコがどうなるのか体力的にも非常に心配しておりましたが、適正な対応に落ち着いた印象で、やや安堵しました。現在再申請を行いバージョン変更版での再リリースとなると聞き及びますが、ゲーム性そのものは大変面白かったわけで、無事に市場に再登場して楽しませてもらえることを切に祈っています。