こんにちはめんつゆです。
ご存知の通り、ぱちんこの粗利(率)が高く、一方のパチスロが低めの粗利率で運用され、パチスロのゲーム性の豊かさも相まって、ぱちんこ稼働の低調が叫ばれ久しいですが、先日とある新台をリサーチしに導入初週の平日朝からホール様に遊びに行ったところ、パチスロの新台はフル稼働の一方、ぱちんこの新台が昼過ぎまで空き台続きという状況を目の当たりにしてどうしたものかと将来に向けて悲観的になりました、イチぱちんこ開発者でございます・・・
いくつかのメーカー様からはへそ賞球数の変化や、高スタート機、基準出玉率の改善と多くの手法で改善を試みた機種が登場してきてはいますが、結果はまだまだ残せていないようにも感じます。
メイン機種の玉単価が2円半ばに届きそうで、ベースも12辺りがビッグデータで散見されている状況も続き危機感を覚えていますが、ベースを削ってTYに載せる手法は今後も続きそうな風潮です。
それでは気を取り直し今回も4月納品予定機種のシミュレーション結果をお届けします!

※基準出玉率は甘辛比較のためにS:5.5,B23で統一し出玉率を算出しています。
※表中のLT機のTSは全ての大当りを加味した確率であるため、営業資料の値と一部異なります。
シミュレータの仕様上、TSやTYはチャージ込みでの結果となっていますが、出玉率や分岐Sに影響はございません。
今月は表のTSを見て頂くとお分かりかと思いますが、LT機のチャージ当り込みで199帯の機種が中心となっていますね。各スペックの甘辛を比較するためにS5.5、B23で統一した基準出玉率を見てみるとおおよその機種が103%前後で設計され、以前のように突出した値が少なくなってきていることがわかります。
以前は多少甘くてもスペックやゲーム性で稼働の確保を考えていたメーカーさんも多い印象でしたが、昨今のあまりにも低いスタート運用により、稼働実績を残せなかった機種も多かったことから、実績を残しているSANKYOさんの設計手法に寄せてきている印象を受けます。
基準出玉率だけでなく、ゲージ構成自体もSANKYO系の共通ゲージ構成の理論に則った機種によりBYminのコントロールを中心に扱いやすい機種が増えつつあるなといった感触もあります。
昨年の同時期あたりの記憶では、甘すぎて苦戦したメーカーさんからの極端に辛いスペックが多かったというイメージですが、今月のシミュ結果から甘辛はほぼ横並びの水準になってきているなといった印象を受けます。
当然液晶演出を含めたゲーム性全体のクオリティがウケなければ、稼働を上げることは難しいわけですが、粗利性能やゲージ構成に関して言えば、全然回らないというのがプレイヤーの大きな離席要因となっていますから、今後もこの傾向が強まると思います
単に内規で縛っているポイントが多すぎて差が出ない説もなくはないですが、数値のよくわかっていない上司によって提案される想定外の甘さを防ぐことができそうでうれしい傾向ではあります。
それではまた来月のシミュレーションもお楽しみに!