訪日外国人(インバウンド)に最適なパチンコ営業方法とは?

こんにちは、Global Pachinko株式会社の長北(https://x.com/global_pachinko)です。

長く続くパチンコ業界の『等価交換』と『低価交換』どちらがベターか論。
実はこれに訪日客(インバウンド)の話も絡み合ってきたりするので、本日は少しそれについて語ってみようと思う。

注釈として、地域的に等価交換はそもそもNGだというところも多いので、この場合の『等価』というのは46枚の51枚だったり47枚の52枚だったりの地域における最大交換率も含めますよと付け加えときます。低価は所謂7枚(3円)8枚(2.5円)あたりのイメージ。

まぁそもそも等価と低価、遊技性が全然異なってくるので、どっちが良いなんて決めるのは不可能、等価に寄れば寄るほど大型店舗が有利になるっていう話については完全に割愛。徹底的にポジショントーク全開で語らせてもらおうかなと。

低価交換にしちゃおうぜ!

結論として、訪日客を受け入れるという面においては低価交換の方がベター。

何故か?訪日客は基本的に長時間の遊技をしないから。

何故長時間遊技をしないのか?時間がないから。

『時間がない』というポイントについて更にかみ砕くと更に2点の理由があって、1つは絶対的な時間の無さ。訪日客は当然、日本に居られる時間が限られていて、ほとんどの場合何らかのスケジュールを組んで日本に来ている。例えば一番有名な『ゴールデンルート』と言われるものについては、成田(入国)⇒東京⇒静岡⇒名古屋⇒大阪⇒京都(奈良)⇒大阪/成田(出国)といった感じのルートをたどり、それを平均10日程度でこなす形になる。

移動時間を考慮した場合、各スポットで過ごせる期間はまる1~2日程度しかない。そんな中、『朝からパチンコ屋に並んで12時間遊技してください!』なんて、言えるわけもない。

そしてこれは2つ目の理由、そもそも『長時間遊技するという前提』が無い。これもある種当然というか、相手は訪日客である以前に、パチンコ初心者なので、われわれベテランプレイヤーが土曜日に『パチンコ打ち行くぞ!』といった場合、それは開店前から並び、夕方くらいまではブン回すという事を指す、などと想像もつかない。せいぜい2~4時間くらいを想像してくるわけですね。

というわけで、訪日客が『よっしゃパチンコ打つぞ!』と言って来店してくれた場合、それは1-2時間、長くても4時間といったところが遊技時間となるわけです。そして、もう一つ重要な性質が、『リピート率が極端に低い』ということ。
これはパチンコや、特定の店舗に対してのイメージが云々というより、例えばイギリスから旅行に来てパチンコを打ったお客さんが、来月またパチンコを打ちに来るか?という話です。最短で翌年、といった来店ペースになるでしょう。

利益率、それで足りそうですか?

で、現状のパチンコから得られる利益は1時間1~2,000円。2時間遊技してもらったとて、得られる利益は2~4,000円になるわけですね。足りる?という話。

現状の利益率というのは、そのお客さんが月に数回は来てくれる、あんまり抜くと破産とは言わずとも単にリピート率が下がってしまうという前提にあるわけです。であれば、今日限りのお客さんからは最大限抜くのが道理。なんなら1時間5000円くらい負けてってほしいわけですね。

とはいえ、1時間5000円負けられる釘なんてものは物理的に作れないわけです。多分作ろうとしたら、見た目で明らかにヤバいというか、『オイこの風車、上の方にヒン曲がってるぞ!』『ワープ穴完全に塞がってるじゃねぇか!』みたいな釘になるわけです。百歩譲ってパチンコでそれができたとしても、パチスロについてそれができるでしょうか。基準の設定が設定Lみたいな店舗であればできるのかな?そんな店舗、訪日客以外のお客さんが一切来なくなりそうですよね。

じゃあどうするべきか。交換率下げろ、という話になるわけです。僕が事あるごとに低交換推しをしてるのは、単に自分が低交換好きだからという以上に、利益率の問題があるわけですね。

訪日客の方々については『大金を稼いでやろう』なんて発想はないというか、4-5万円程度勝ったところで彼らにしてみれば日当くらいなものですし、ジャパニーズパチンコで『勝つ』というより『当たる』という体験が欲しいわけですね。そういった体験ができる期待値を上げるためにも、とりあえずは当たりやすい調整にしておくべき、と思うわけです。

こうすることで『長時間打てば打つだけ得だよ』という構図になるため、訪日客の方も事前にある程度の時間を見込んで遊技しに来てくれる、というのは交換率設定のその先、ブランディングの話になるんですが、今現在としての常識が『ない』わけですから、こちらから常識を押し付けていく動きが必要とは思ったりするわけです。

そうは言っても簡単には変えられない

とはいえ、今現在一定の利益を上げている店舗さんについて、いきなり営業方針を変えるというのはリスクのある話ですし、特に大きな店舗さんについてはそのリスクを許容できないというのも一理です。

そんな折、出てきたのがeフィーバー機動戦士ガンダムユニコーンとなるわけです。これは単に『1000円で30回回るパチンコ』というだけではなく、疑似的に交換率を下げた営業が可能になるわけです。大当たりする確率、当たった後の期待値をガッツリ下げることで1回転あたりの価値を下げつつ、1時間あたりの回転数も極端に早い。1-2時間くらいの遊技で期待値上、とりあえず当てることができる。

eユニコーンの稼働率については既に言わずもがな。もしかすると既存プレイヤーも、本当は『勝ちたい』というより『当てたい』という感覚の方が強いのかもしれないですね。