本日はもう秋(9月)の新機種から、サミーさんの「Pいくさの子」をPICKUP!
「いくさの子プロジェクト」と題して、機種開発の様子を公開したり、一般ファンからデザインやアイデアを募集して実機に搭載させるなどの取り組みに注目していた方も多かったのではないでしょうか。2年以上の年月を経て、いよいよ登場となりますね。
キャラデザインは北斗の拳、あるいは花の慶次の印象でパチンコファンには馴染みやすいでしょう。ただし本作自体の知名度はやや低め。その分スペックは“業界初”と銘打つ機能を搭載しているようですが、果たして。この辺りに注目して早速診ていきましょう!
Pいくさの子 スペック
低確率:約1/319.7
高確率:約1/1
c時短:1/1
普通図柄抽選:約1/69.9
RUSH突入率:約81.0%
RUSH突入率:約65.25%(桶狭間の戦い突破)
2連目突入率:約48.94%
RUSH継続率:約75.0%(戦極RUSH)
RUSH継続率:約81%
特図1(図柄のみ)
2R通常 81.3% 300個
└時短1回転 桶狭間の戦い
2R通常 18.7% 300個
└時短なし
特図2
10R通常 25.1% 1500個
└戦極最強の刻(100秒)
10R通常 74.9% 1500個
└戦極RUSH
戦極スペック降臨
本機のモードフローを確認していくと
まず特図①の約81%で突入となる時短1回転の「桶狭間の戦い」を目指します。
時短1回転はc時短と大当たりの抽選を行うことになりますが、
75%→c時短(&大当たり)
25%→実質開放なしc時短(以下ハズレ時短)
となっています。
1回転目のガチ抽選ということですね。
75%のc時短に当選した場合
→特電作動口(【P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.】【e Re:ゼロから始める異世界生活 season2】参照)経由で、小当たりが発生し、特賞を獲得することができる仕様です。
c時短→時短確率1/1になる→特電作動口開放→入賞→小当たり→入賞→大当たり
の流れになっています。ちょっとややこしいですね笑
パチンコもドンドン進化していますが、ついていかなきゃいけませんね!
業界初の新機能「戦極最強の刻」
先述したようにメインとなるのはc時短当選経由での大当たりとなります。
そして、特図②ではc時短が発動するまでに100秒間かかる変動というのが約25%でやってきます。これが業界初の機能、「戦極最強の刻」となります。
このc時短が発動するまでの100秒間に、スルー抽選で電チューロング解放を目指すことになり、この確率が約1/69.9となっています。
c時短経由が
c時短→普通図確率1/1に変化→特電作動口開放→入賞→小当たり→入賞→大当たりとなるのに対して
スルー経由の場合
普通図確率約1/69.9に当選→特電作動口開放→入賞→小当たり→入賞→大当たり
となります。
そして、100秒の変動については大当たり中は停止することができるため、
c時短経由の保留が消化されている間の100秒間は、大当りを何度挟んでも抽選をフルで受けられることになります。
平均獲得の個数から計算してみた為、正確な変動回数はわかりませんが、
戦極最強の刻のスルー抽選回数はおおよそ70回程度になるのではないかと予測しています。
100秒間のスルー抽選が終了したのちに、通常のc時短経由の大当りが発生することになりますね。
この機能について類似しているとすれば、マジェスティックプリンスが近しいでしょうか。
他にもアリアのライトニングバレットチャンスやP魔王学院の不適合者にも近しいですが、
これらの機種はST回数以上の抽選が実質無抽選になるのに対して、本機では100秒間フルに抽選が受けられる点に違いがあります。また、マジェスティックプリンスのようにストックを行うタイプでもありませんね。
他にも変動中にいかに大当たりを当選させるか?のゲーム性で言えば、特図1と特図2
で変動秒数や振り分けを変えていた蒲田行進曲や桃源の笛が思い当たりますよね。
本機はスルー抽選で実現していることからもこれらの機種とも違いがあり、結果的に業界初の新機能といえるところでしょう。
但し、類似の機能があることからこの点も革新的とまでは捉えられていないかもしれませんね。
戦極RUSH75%継続の秘密
ラウンド中に継続告知を行ったり、ストック告知を行います。
1G連機では基本的にストックの告知は行われることほぼありませんでした。
理由としては1G連=残保留搭載することができないということが主でしょう。
例えば牙狼月虹タイプで、もし残保留が搭載されていると
継続率を非時短で0%にしていたとしても終了する際には少なくとも3000個の大当たりの塊が確実に発生してしまいますよね。
しかし、今作はc時短中のc時短の内容を変化させることで、ストック告知=c時短が保留内にあることを告知しています。
残保留4つのうち
1つ目の保留がc時短だった場合は1G連告知
1つ目がc時短、2つ目もc時短だった場合Vストック告知が発生することがあるということになりますね。
ストック告知の割合は不明ですが、保留4つすべてが当選している確率は1/3.1となっています。継続率75%を4連するという意味としては変わらないですね。
ちなみにc時短 ハズレ時短 c時短だった場合は後ろのハズレ時短を挟んだc時短は無効となってしまいます。
超特殊スペックだが、単純明快
仕様としては、かなり複雑な仕様であることは間違いないですね。
しかしながら全体的な遊技印象は複雑さを感じることはなく、分かりにくさは一切排除出来ているように感じます。もちろん100秒間の打ち出しを停止したりすればユーザー目線で損をするのは間違いありませんが、他機種でも同様なことがあることを考えれば、大きなマイナス要因とまではいえなそうですよね。
いくさの子プロジェクトと銘打って行われた、ユーザー参加型の企画開発では、確定音や最強演出の信頼度・保留演出など随所にユーザー意見を反映した機械づくりとなっています。
カスタマイズも十分にニーズにこたえており、出陣フラッシュはいわゆる先バレ的な要素ではありますが、信頼度の変化と頻度をユーザーの好みで変化できるようになっています。
先読みカスタマイズ・ギアクラッシュ・プレミアム音アップ・キリンフラッシュアップとサミー機の既存のカスタマイズも搭載していました。
ケツメイシのタッグ等、世の中に対するアプローチでもサミーさんの力の入れ具合を感じる本機。蒼天の拳の2匹目のどじょうとなるか、是非注目していきたいですね!
それでは、また!