注目機種の先取りPICKUP「P神・天才バカボン〜神SPEC〜」 -元ホール営業部長S氏の注目機種診断-

10月の注目機種の先取りPICKUP。今回は話題?のこの機種。
P神・天才バカボン~神SPEC~です。神SPECってこれまた … 。

【スペック】
低確率:1/319.67 右打ち:1/44.8 
RUSH突入率:75%
RUSH継続率:64.60%
RUSH継続率:81.19%(超RUSHループ率79.41%)
出玉ALL1,500(特図1・特図2共通)

二種機とは…

実は今回のこのバカボン、いわゆる二種機なんですよね。
普通は羽根モノを想像しますね?それで正解ですっ!
しかし…今回の機種はまるでデジタルパチンコのような雰囲気のパチンコに仕上がっている二種機なのです。

実は本機種がこのタイプの初めての機種というわけでは無く何機種か出ているのですが…
全パチンコユーザーが愛してやまない【白魔女学園】は二種オンリーの機械でしたっ!
ほんとにあの中央の役物を使った演出は凄く好きでしたが…(笑)
すぐに撤去されてしまいました。本当に大好きだったんですよ…ネタではなく。

二種機のメリット・デメリット

日工組という全パチンコメーカーが加盟する組合の内規(組合の規則的なもの)があって、その内規の中に総量(出玉)規制が設けられています。
そして、それは1種、2種、1種2種混合の3パターンに分かれており、

▼1種・2種⇒初当たりの出玉を含めない出玉で計算
▼1種2種混合⇒初当たりの出玉を含めた出玉で計算

となっています。

今回のバカボンを1種2種で作った場合はこの総量に引っかかってしまうんですよね。なんといっても初当り出玉1,500個ですから。

逆に1種タイプ(海物語のような一般的なデジパチ機)にした場合は突入率と継続率を変化させることが出来なかったり、変化させるためにV-ST等にした場合も【MNRS】というこちらは遊技機規則の数値指標で引っかかってしまうでしょう。

MNRSとかそのあたりを詳しく説明すると長くなるので、本編では割愛しますが、そういった意味で神SPECと呼称しているのではと推察します。

メリット

  • 初当たりで1,500個をとることが出来る。

デメリット

  • Vに入賞できないと大当たりがすべて消える。
  • 遊タイムが付けることが出来ない。

といったところでしょうか。

時短状態の変化

本機の時短の付与条件も4パターンとなっています。

電サポ状態か非電サポ状態であるか、
そして特図①か②か。

特図①非電サポ状態
特図①サポ状態
特図②非電サポ状態
特図②サポ状態

上記に当てはめると、

電サポなし特図①→通常状態
電サポ中の特図①→ヘソの残り保留
電サポなし特図②→残保留+α
電サポあり特図②→RUSH中

とすることが出来るのですが、
バカボンでは、

電サポあり特図②に見せかけて
64.60%の継続率のモード時には
電サポなし特図②として抽選しているのです。
方法はV入賞する前に
内部的に電サポを終了させて
大当たりの際には電サポが無い状態にしているのです。

文章で書くと難しいですね…笑

ただ、こうすることで上位モードを作ることに成功しているわけですね。

モードTYは12,500overで牙狼月虹を超える!?

最上位RUSHに突入する確率は初大当たりの約4回に1回(簡易計算)・・

初回75%で通常RUSHに突入させその後64.5%の継続率のST中に大当たりを引き当てることが出来た際の33%で見事に最上位RUSHに突入という流れとなります。

それ以外は突入率75%、64.5%継続のST機です。
当たれば1,500なので…と考えることは出来ますが、、、50%突入でループタイプの牙狼とは比較すること自体少し違うのでは?と考えてしまいます。
(ST機は同じ継続率でも最後の大当たりは出玉がありませんからね。)

また、最上位ラッシュ81%ループと謳っていますが、実際の最上位ループ率は79.9%。
残りに関してですが、これは残保留で当選した際。ただし、ここでは33%を引かないと再度通常RUSHに戻されてしまうのです。

最上位モードは転落なし!と記載されていましたが、最近のプロモーションは誇張ではなく※に記載した【嘘】レベルの表現が多いのはちょっとどうかなぁとは思います。

演出は

ただスペック全体に関していえば、かなり考え込まれていて素晴らしいと思いました。
そこで次は演出ですね。

スペックが一番という考えもありますが、果たしてスペックだけで動いた台は今まであるのでしょうか?

私は知りません。やはり演出(音楽・効果音・役物など含む)が大切だと思っています。それは現行の機種をみても明らかではないでしょうか。牙狼月虹しかり、超韋駄天しかり、とある魔術の禁書目録しかりですよね?
ではバカボンはどうなのか?

打っていて感じたのはお〇松さんを打っていた時のくだらなさです。
からくりのハット〇くんにも似ているな…と感じました。

オマージュやパロディもたくさん搭載されていますが…面白いのは一回目だけです。
RUSH中の演出も長時間打ち込んではいませんが速さはあれどやはり深みを感じることが出来ませんでした…。

音楽はかっこいい曲も多くてよかったです。天下一閃の曲もあって良かったですね。

通常時の演出の白ウナギ演出は静寂の中から急に出てくるのがよかったのに、今回はかなり騒がしくなっているのが残念でした。

少し辛口な記事になってはしまいましたが、SPECのいい部分をフィーチャーした販促を実施すればいい初動をしてくれる可能性も十分あると思います。

大一さんとしては非常に気合の入った販売予定台数1万台。
少し懸念点はあるものの、是非高稼働を期待したいところですね!