2021年上半期パチンコ実績レビュー -今日も緑保留-

初めまして。
初投稿いたしますマーケターのRです。

東京オリンピック・パラリンピックがメダルラッシュで終えた中、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今年は(今のところ)パチンコホールに対する営業自粛圧力はなく、昨年比では堅調な業績となっていはいると思われますが、そんな中で今年の全国における主要機種を見てみたいと思います。

今回はパチンコ編です。

2021年の主力パチンコ機

※ここでの総稼働は、独自調べデータの全国台数と稼働(アウト)と一定の係数をかけたものです。(4円のみ)
※7月の新台機種は、このランキングからは除外しています。

■2021年1~7月の総アウト/日 上位25機種

少し色がうるさいですが、“メーカー”で色分けしています。

皆様ご存じの通り、1位の「北斗無双」、5位の「慶次 漆黒」、6位の「沖海4」以外は「源さん韋駄天(319ver.)」「牙狼 月虹」「大海4スペシャル」などなどほぼP機が上位を占める結果となっています。
こういった観点でパチスロとは違い、パチンコの新規則機の好調が謳われているのであろうと思います。

一方で、ここで少し目線を変えて、2019年同時期の同ランキングを見てみましょう。

2年前の上位機種の総アウトと比較してみる  

当然ながら、当時はほとんどがCR機でした。

ここで2021年の上位6機種(CR機3機種含む)の総アウト/日の合計と、2019年の上位6機種の総アウト/日の合計を比べてみると・・・
なんと2021年の方が大きくなっています。(2021年:59,200万発 2019年:58,500万発)

全体の平均稼働は当時の8割程度になっているにも関わらずこの結果ということは、2021年現在、「より特定の機種にユーザーが集中している状態」と言えるのではないでしょうか。

だからこそ、現在それぞれ3,000~5,500店舗に設置されている「真・北斗無双」「真・慶次 漆黒」「沖海4」といったCR機がなくなった時に、その2.3兆発分のアウトはどこにいくのかは注目しなければならないところです。(店舗数は執筆時点)

2年前と比較してみる - メーカーごとの状況について

次に、2つのランキングを見比べてメーカーごとの状況に目を向けてみます。
多少は見やすくなるよう、↓に2つのランキングを並べてみました。

こうしてみると、けっこう色合いが変わっていることが見えると思います。
どのように変化しているのか、一つひとつ注目メーカーを取り上げてみましょう。

●三洋:白
圧倒的な海シリーズの存在感は健在の上で、「源さん韋駄天」が上位機種に君臨。
海シリーズだけではない強さを見せつけ、圧倒的な強さになってしまった感があります。

●サミー:濃い水色
両方のランキングにおいて「CR真・北斗無双」がトップ。
その後にも北斗シリーズの機種がランクインしており、この地位はまだ維持されるでしょう。
一方で、このランキングに挙がってきたのは全て”北斗シリーズ”。
それ以外の機種が続かないことは、良くも悪くもこのメーカーの特徴を示しています。

●三共:薄い水色
2019年は「初代シンフォギア」「エヴァ超覚醒」「マクロスF3」と上位に3機種が入り、2021年も「ヤマト2202」「ヴァルヴレイヴ2」「コードギアス」「シンフォギア2」と4機種が入っています。
最上位級といえる機種はあまりないですが、特定シリーズに偏らず結果を出す安定感があります。
「ガンダムUC」も初動が好調で、この後の「マクロスF4」にも注目です。

●ニューギン:オレンジ
「真・慶次 漆黒」は2年を経てもほぼ総アウトが変わらず上位に位置し続けるロングヒット機種。
それに続く「真・慶次」シリーズの登場がこの後となっていますので、このファン層の受け皿となる次機種が期待されます
ただ、それだけでなく、2019年の「CR CYBORG009」「Pうる星やつら」・2021年の「Pベルセルク無双」と一度は名を馳せたスマッシュヒット機が名を連ねており、独特なスペック機のスマッシュヒットにも注目です

●サンセイ:黄色
2019年には消えていた「牙狼」が再び最上位級機種に戻ってきました。「牙狼 月虹の旅人」は現在進行形で圧倒的な実績を残していますが、良くも悪くも久々のホームランとなりました。この印象が強いうちに次のヒット機を出せるか、期待がかかります。

●藤商事:紫色
2019年には一機種も上位25位にランクしていませんでしたが、2021年は「とある魔術の禁書目録」「アリア~緋弾覚醒編~」という2つのヒット機が稼働を支えています。
年末にはとある系の続編のライトミドル機がリリースされるそうですね。
一昔前までは“ホラー系・時代劇系”に定評がありましたが、今後はこういった“2010年前後にヒットしたアニメコンテンツ”機で20~30代に訴求するといったことがメインとなりそうです。

おわりに

以上、いかがでしたでしょうか。

稼働が特定の機種に集中している傾向は続いていますが、旧規則機の撤去が間近に迫る2022年1月はこの傾向が変わる節目になる可能性もあります。

ぱちんこは多様な機種が続々リリースされており、店舗ごとの特徴がもっともっと見られるようなになれば更に面白くなりますね!