山佐さんから発表されたリノの最新作「SスーパーリノSP」。
今度のリノはSPシリーズとのことで液晶搭載!
個人的には、トマト農園モードとかトマト収穫日記とかメチャクチャ面白そうで、ものすごく楽しみにしている1台です。
こういうセンス大好きです笑
さてその新しいリノですが、3択だけじゃなくて66%とか100%のトマトがあるとか
前作から大きく向上したスペックとか
液晶による選べる4モードとか
注目点はたくさんありますが、中でもおそらく皆さん気になっているのが「ボーナス間の天井搭載」という点かなと思います。
AT機ではない本機。もちろん有利区間もありません。
天井をどういう仕様で搭載してきたのでしょうか?
ということで今回はリノに新たに搭載された天井の仕組みについて解説したいと思います。
毎度のごとくいち開発者の予想と主観ですがご容赦くださいませ。
今回のポイントとなるのは「RT」です。
RT・リプレイの確率が変動する契機のおさらい
まずは規則のおさらい。
リプレイ確率が変動する契機について、規則に定められている内容を見ていきましょう。
なるべく分かりやすい言葉で書いていきます。
- a RB、BB、MBが成立した時
- b RB、BB、MBが揃った時
- c RB、BB、MBが終了した時
- d 特定の図柄の組み合わせが表示された時
- e c又はdの後、あらかじめ定められた回数の遊技を行った時
a、b、cはイメージ付きますよね。
ボーナス成立するとリプレイ確率が上がったり、ボーナス中はリプレイが揃わなかったり、ボーナス終了後にリプレイ確率が上がったりするのもこの規定に沿った仕様です。
dはART機で良く使われるベルこぼし目でRTが転落するものなど。
eは固定G数のRTです。
どの契機も、ボーナスフラグの種類や特定出目の種類ごとに移行するRTやG数を変えることが出来ます。
また、RTの種類ごとにその終了条件を変えることも出来ます。
例えば、同じ固定50GのRT1とRT2があったとして
RT1の終了条件は規定ゲーム数消化とボーナス成立
RT2の終了条件は規定ゲーム数消化のみ
とすることでRT2のみ完走型に出来たりします。
過去の事例 天井付きのAタイプ
これらの規定を使って天井機能を搭載したAタイプが過去にありました。
5号機のエヴァや青ドンなどを思い出していただければ分かりやすいかと思います。
ボーナス終了後、cとeを使って固定G数のRTに突入。
BB後は1000G、RB後は800Gなど。
ただこのボーナス後の固定RT中のリプレイ確率は約1/7.3。
で、固定RTのG数を消化すると非RT(一般遊技)へ移行するんですが、非RT中はリプレイ高確率になっており、ボーナス当選までほぼメダルを減らさずに遊技できる。
これによって天井機能を実現していました。
言葉のイメージとは逆でRT中の方がリプレイ確率が低い。
これも画期的な仕様でしたよね。
リノSPの天井も、基本的な作りはこれと同じです。
リノの基本仕様のおさらい
続いてリノの基本仕様のおさらいです。
設定変更後やボーナス終了直後のボーナス非成立状態では、超高確率でボーナスを抽選しています。
BB・RB成立でおめでとう!ボーナスです。
ここでMBが成立するとピンチが訪れます。
成立ゲームでMBを揃えられないとMB内部中へ移行するわけですが、
MB内部中はa契機によりリプレイ確率が上がっており、ハズレが無く1枚役とリプレイで埋まっていてボーナスが揃いづらくなります。
1枚役の一部のMBが揃う可能性があるフラグで見事小役をかわすことができれば、トマトが揃ってMB!
MB終了後はボーナス非成立状態ですのでボーナスが超高確率になります。
この基本仕様とRTの話がどう天井の仕組みにつながるのか。
ポイントは「リプレイ確率が上がることでMBが揃いづらくなる」=「リプレイ低確率状態ではMBが揃いやすい」という点です。
リノSPの天井の仕組み
前置きが長くなりましたが、ここまでの話を元にリノSPの天井の仕組みをまとめます。
- ボーナス非成立状態およびBB・RB内部中
この状態のリプレイ確率は通常(低確率)です。BB・RBが成立すれば揃えることができます。 - BB・RB終了後
ボーナス終了後、固定G数のRTへ移行します。このRT中はリプレイ高確率。
終了条件は「ゲーム数消化」と「BB・RB成立」のみ。MB成立、MB揃う、MB終了 ではRTが変動しない。
トマトが揃っても揃わなくてもRTは貫通します。 - RT消化後
RTの規定ゲーム数を消化すると非RTへ移行します。
非RT中はリプレイ低確率。
トマト揃いを阻むリプレイが減るのですぐにMBを揃えることができ、MB終了でボーナス非成立状態へ。
BB・RBが成立すればおめでとう!天井到達です。
ここでMBがまた成立してしまってもRTは変動しないので大丈夫!
MB終了後はまたボーナス超高確率状態になります。
このような仕組みでボーナス間天井を実現していると思われます。
過去のAタイプの天井ではRT中のリプレイ確率と非RT中のリプレイ確率を逆転させることで天井を実現していましたが、リノではさらに逆転の発想で天井機能を可能にしたんですね。
むしろRTという言葉のイメージ通りになった、とも言えますが笑
出玉も演出もパワーアップして天井まで搭載した新しいリノ。
非常に楽しみですし、ホールの主役になる可能性も十分に秘めていると思います。
期待しましょう!