スマスロの性能予想【L北斗の拳】 -とある開発者の独り言-

スマスロの大本命、サミーさんの「L北斗の拳」が4月上旬にいよいよ導入開始となります。
62万台を販売しギネス記録にもなった初代北斗の拳の完全再現を謳い大きな注目を集めている本機、販売台数も約4万台ともそれ以上ともいわれており、大きな入替となりそうですね。
開発としてもその動向を非常に注目しております!

ということで今回は「L北斗の拳」の導入前予想です。
いつも通り自分個人の主観にはなりますが、ご参考になれば幸いです。

初代を再現したゲーム性、システム

既に各種媒体やSNSでも「初代完全再現!」と大きく取り上げられ話題となっておりますね。
通常時のモード移行やATの流れなどは確かに初代北斗の拳に近しいように感じられ、さらに初代カスタムを搭載することでほぼ初代そのままの演出バランスで楽しむことが出来るとのこと。
あまりに再現度が高いため、果たして現代の若い世代に昔の打感が受け入れられるのかという意見もありますが、やはり比較的肯定的な意見が多いように感じられますね。
個人的にも初代北斗は死ぬほど打ちましたし、今回のL北斗もメチャクチャ面白そうだと楽しみにしております。

ただここで一点、気になるのはAT中の打感
初代北斗は
小役パート10ゲーム+α・微増 → JAC(RB)8ゲーム・1枚掛け15枚払出 という構成でした。
今作は
小役パートが30ゲーム+α・純増4枚 → JAC(通常ベース)8ゲーム間メダル減少 という構成。
映像的な流れは初代のままですが、出玉の取らせ方は大きく異なりラオウとのバトル中に出玉が減る展開です。これをどう感じるか。
小役パートも長く出玉感は緩やかで中だるみしそうな印象を受けますし、バトルの度に減る区間を経由することでストレスに感じてしまう可能性もあるのではないかなと思います。

とは言えここは実際に打ってみないと何とも言えないところでもありますね。
そこも含めて導入後にホールの実機で確認したいなと。

スペック

多台数販売が確定的な本タイトル、プレイヤーとしても高設定の投入を期待しますし高設定域の数字の見栄えと実際の挙動は開発する上でも非常に重要かと思いますが、そこはさすがのサミーさん。
出玉率を高めながらも6のみダラダラするようなことの無いように対応されていそうですね。高設定域の挙動をホールで見るのが楽しみです。

ベースに関しては35Gとそこまでカリカリというわけではありません。これは通常時から中押し遊技をさせるために右押しのみペナルティをかけた結果としてこのバランスになったのかなと推察しますが、ベースを削り過ぎると打感はかなりキツくなりますので、個人的にはそれぐらいで結果ちょうど良かったんじゃないかなと思います。

とは言え、ATの初当りは近いわけではなく途中のCZ等で出玉を返すことも無いのでコイン単価は比較的高めに動きそうですね。

プレイヤーとしては高設定を目指しながらも辛過ぎず打ちやすい、ホール様としては稼働と粗利のバランスが良い、そんなスペックに仕上がっているように感じます。

ツラヌキ改

本機はスマスロですので、有利区間のゲーム数上限はありません。
詳細は定かではありませんが、本機の有利区間リセットタイミングは「差枚2400枚に到達した時のみ」という情報もあります。
同社でツラヌキスペックを謳っていたカバネリはゲーム数上限のあるメダル機ですので、STの度に有利区間をオンオフすることで2400枚を上限を感じさせないという作りでしたが、本機はスマスロのメリットを活かして有利区間をリセットするタイミングを最小限とし、有利区間の頭を強くすることでATを繋ぐ仕様かと思われます。

ただ、初代から継承しなくてはならない「継続率」という要素がありますので、有利区間をまたいだ時に継続率の格下げをプレイヤーに感じさせるわけにはいかないですよね。
そのため、際のところでリアルボーナスの入賞を押し順でコントロールし状況に応じてボーナスを作動させ、その間に有利区間のオフ・オンを行うことで継続率の格下げが起きないようにしてツラヌキスペックを実現していると思われます。
おそらく、メイン仕様としてはレールガンやリングと近しい仕様ですね。
下記のようなイメージの仕様になっているのではないかなと想像しております。

・ボーナス作動中の有利区間リセット →継続率94%のATに高確率で当選
 (無想転生バトル中に差枚2400枚に到達した時用)
・ボーナス内部中の有利区間リセット →継続率84%以上のATに1/2で当選
 (バトルボーナス中に差枚2400枚に到達した時用)
・ボーナス非内部中の有利区間リセット →通常・天井が800Gに
 (設定変更時用)

後は、その有利区間のオンオフの繋ぎ目の見せ方が自然に表現されているかどうかで印象が変わってくるのではないでしょうか。

・有利区間切れ=昇天演出となっていて、その他のBB継続時等のタイミングで有利区間がリセットされることは無いのか?あるなら有利区間が切れたことに全く気付かせないことも出来そうだが…
・実際には継続率89%だったATが有利区間リセットで84%になる現象も起こると思われるが、初代にも89%確定の演出は無かったですし、今作で新たに演出が追加されていなければ格下げが起こってもプレイヤーには気付かれない?
・無想転生バトルで差枚2400枚に到達する際に直前でボーナスを揃えさせる必要があると思われるが、その流れが自然にゲームに組み込まれているのかどうか?

この辺りで違和感が無ければ、まさに上限を全く感じずどこまでも出る仕様だと言えるのではないかと思います。

以上、L北斗の拳について思うところをまとめてみました。
スマスロでの開発ノウハウも蓄積されてきており、技術の進化を実感しますね。
そして第一弾から時間が空いたこのタイミングでの大本命機種、開発としても個人的にも期待せずにはいられません。

あと少し、楽しみに待ちましょう!