導入後考察【Lスマスロ北斗の拳】 -とある開発者の独り言-

4月3日よりスマスロ北斗の拳の導入が始まりましたが、6号機では歴代トップ・5号機から通算しても1、2を争う高稼働でのスタートとなりました!
プロモーションにも非常に力が入っており、ネットやSNSだけでなくテレビCMも流れて幅広い世代に周知された点も初期稼働に大きく影響していそうですね。
本機の稼働に引っ張られるように全体の稼働も前週と比べると上昇しており、まさに業界の救世主であると感じさせる状況ではないかと思います。

立ち見や空き待ちも見られなかなか打てない状況ですが、自分も運良く打つことが出来ましたので、周りの状況も踏まえた感想と思ったところを書かせていただこうと思います。
まだまだ詳細が判明していないところもあり自分の主観になる部分が多いですが、一個人の意見としてご覧いただければ幸いです。

ツラヌキスペック改

有利区間周りの仕様について過去の記事(「スマスロの性能予想【L北斗の拳】」はこちら)で予想を書かせていただきましたが、その予想は外れていたようです。
解析サイト様の記載や実際に自分や周りの挙動を見ても、有利区間をまたぐ際にリアルボーナスを揃えさせることなく差枚2400枚を貫通していると思われる動きとなっていました。
そこから予想されることとしては

・有利区間リセットタイミングは「設定変更時」と「差枚2400枚が近付いた時」のみ。
・差枚2400枚付近でリセットされた後の挙動は一律。
 Vストックを複数持った状態?で継続率84%以上のATへ

という形でしょうか。すなわち、
無想転生バトルは94%ループがずっと続くわけではなく、リセット後のVストックと84%or89%ループを考慮し均して94%、ということかと思われます。
継続率の格下げが起こってしまう代償として、有利区間が切れたことに全く気付かせず「上限無くどこまでも続く」と感じさせる構成を実現したといえるでしょう。
自分の想像ですが、もしかしたら、開発としては「94%ループの状態」というつもりで作っていたのではなく「複数ストック+上位継続率が確定するだけの状態」としてそもそも格下げにはならない形で作っていたものを、開発完了後に販促・営業チームとセールストークを検討する中で「より数値的な見映えが良くなるように均して94%と謳おう」ということになったのかもしれませんね。

いずれにせよ、この仕様によって違和感なく有利区間を貫通し出続ける期待感をプレイヤーが実際に感じていることが、この高稼働の大きな要因だろうと感じます。
素晴らしい仕様ですね。

スペックバランス

ツラヌキ≒無想転生バトルを目指して打つ方が多いと思いますが、バランス的に良くも悪くもその無想転生バトルに出玉が非常に寄っている印象を受けました。
上記のように無想転生バトル中の実際の継続抽選自体は94%で行われていないのではないかということもあって、自分や周りのあまりの単発の多さに本当に最低継続率が66%なのか疑ってしまうほどです苦笑
サンプルを増やして収束してほしいものですが・・・
まあこれは自分だけの悩みで、多くの方は普段のBBでもそれなりに継続させつつ無想転生バトルで一撃を目指せるバランスに魅力を感じているのでしょう。
このスペックバランスも高稼働の要因に繋がっているのだと思います。

また過去の記事でBBのバトルパートで出玉が減るのがどう感じるかということを書きましたが、実際に打ったら全く気になりませんでした。
初代と同じ手に汗握る演出による部分も大きいと思いますが、レア役で書き換え抽選が行われているなど初代にはなかった追加要素もあり、ほとんどの方がマイナスの印象を持たれていないのではないでしょうか。

北斗ならではの演出

あと特筆すべきはやはり「これぞ北斗」という演出ですね。
通常時はほぼレア役待ちのゲームフローに合わせて何も引いていない状況では全然演出が出ない虚無の時間が長く、昨今のゲーム数やポイント等で賑やかす機械に慣れた若者に果たして受け入れられるのかと不安でしたが、逆にレア役の後はその後の展開に期待を膨らませて打つことが出来、案外若者にも受け入れられているように感じられます。
当時を知っている世代からは、他の機械ではストレスに感じるような演出も「そうそうこれこれ」と懐かしむ要素に。
ただ、本機の演出フロー・演出頻度で他の版権を作ったとしたら、プレイヤーに支持されるのは難しいのではないかなとも感じました。
北斗だからこそ許される演出バランス。そう言えるのではないかなと思います。

また初代からそうだったのかもしれませんが、ジャギステージなど期待の高まるステージからなかなか落ちず、明らかに天国から落ちていると分かっていてもやめづらい調整がされているようにも感じ、稼働を伸ばすための細かな工夫が施されているように思いました。

BB中の演出も言わずもがな、初代の興奮そのままに様々なところにチャンスアップが追加されていて、飽きさせない演出になっていますよね。キックでもパンチでも容赦なくやられるケンシロウも、初代もそうだったなあと愛おしく見えてしまいます。

これらの北斗ならではの演出も高稼働の要因の一つだろうと思います。


以上、スマスロ北斗の拳導入後の感想と考察でした。

増台も控えており、当分の間は本機の話題で持ちきりになりそうですね。超高稼働に期待が高まります!
開発としても本機に続く機械を送り出せるよう、引き続き業務に励んでいきたいと思います。