導入後考察【Lにゃんこ大戦争】 -とある開発者の独り言-

6月上旬に全国導入されたLにゃんこ大戦争
メーカー様直営店での先行導入でずっと高設定が使用されていた?ような、お祭状態だったことで注目を浴びていましたが、全国導入後も事前情報通り荒波の出玉性能ぶりを発揮して話題となっておりますね!

稼働の方も某全国データを見る限り今のところ上々な推移を示しており、なにやら増台の話もあるようですね。そういった意味でも今後の動きにも注目していきたい状況です。

自分はまだ腰を据えて打てておりませんが、今の時点での所感を考察としてまとめてみたいと思います。
ニワカな部分もあるかと思いますが、一個人の意見ということでご容赦いただけますと幸いです。

ツラヌキ性能

本機の荒波性能を語る上で欠かせない要素は、やはりそのずば抜けたツラヌキ性能でしょう。
北斗とは違い有利区間がリセットされる瞬間がハッキリ分かる仕様ではありますが、その後の期待値が非常に高く、プレイヤーの目標になることで上限が気にならないのかなと思います。

期待値2000枚以上がループするということ自体凄まじいですが、75%と高い確率でループするというところが特にファンに刺さっている大きなポイントなのではないかと。

有利区間の上限を強く感じてしまうメダル機のハーデス等の機種より魅力的に見えるのは言わずもがなですが、スマスロの中でも頭ひとつ抜けた尖らせ方をした本機のツラヌキ性能は射幸性を重視するプレイヤーに大いに受け入れられているのだろうと思います。

上限を感じない、というのは非常に大事ですし今後は必須項目になってきますよね。開発としても頭に置いておきたいところです。

叩きどころ満載のゲームフロー

実際には本機の内部の動きがどうなっているか打っているだけでは分かりませんが、刃牙や銭形等と同様に露骨な試験対策モード的なものは無いように感じますね。

デキレややらせと感じる瞬間が少なく、至る所に叩きどころが用意されていて自力で伸ばせる期待感があるところも高評価のポイントかと思います。

他機種のオマージュ

導入前の予想では、G●Dオマージュの機械に成功例が無いことから不安視するコメントを書かせていただきましたが、そんな中でも本機はしっかり稼働も付いており比較的肯定的な意見が多く見られるように思います。

自分の想像でしかないのですが、
「オマージュしてG●Dに寄せる」というよりは「ゲーム性も演出もG●Dそのもの・転生そのものを作る」レベルまで全振りし、後からにゃんこの要素を足すような開発の進め方をされたのではないかなと感じました。

下手に版権らしさ等を重視し過ぎず、「G●Dだったらこうなのにな」といった不満やストレスを感じられる要素を排除。見た目も仕様もG●Dそのものなので、ファンは初見でも演出の意味やどうしたらいいのかが分かる。

これまでのオマージュ台もスペックの荒さで言えばその時その時の最高峰にはなってはいましたが、ここまで「まんま」だった機種は無かったんじゃないかなと思います。
スペックを現行機最強にするだけではなく、ゲーム性や演出も全力で踏み込んだことが、本機の結果に繋がっているのかなと感じました。

以上、にゃんこ大戦争についての考察でした。

とは言え、本機のような超荒波のスペック帯はやっぱり飽和状態だろうともまだ思っておりまして、ゴブスレやヴヴヴ等の他機種から店内移動しているだけのようにも感じております。
夏に向けてスマスロの導入が加速していくと思いますが、荒波タイプだけではなくバラエティに富んだラインナップが増えていくことで市場全体の稼働を押し上げる動きになっていくと良いなと思います。
開発としてもヒット機種を送り出せるように引き続き邁進してまいります。