今年初の新台入替後、皆様の周りの状況はいかがでしょうか?
全国データによるとマクロスフロンティア4が頭一つ抜け、吉宗・仮面ライダーが横並び、バイオハザードが少し遅れを取る格好となっておりますが、実際に打ったプレイヤーの評価を鑑みるとどの機種も平均程度の結果に落ち着くのではないかなと感じております。年末に導入された天膳やモンキーターンの方が長期稼働に期待が出来そうな挙動ですね。引き続き、市場動向を注視しつつ開発に取り組んでいきたいと思います。
さて今回は前回に引き続き、2月導入予定のスマスロ2機種「ゴジラ対エヴァンゲリオン」「スカイラブ」について、個人的な所感を書かせていただきます。何かのご参考になれば幸いです。
ゴジエヴァ
パチンコで一昨年リリースされた「ゴジエヴァ」がスマスロで登場です。
スペックとしては荒波タイプ。コイン単価約3.7円と「からくりサーカス」や「銭形4」と同等の荒さを備えていると想定されます。
特筆すべきはATが常時純増5枚という点でしょうか。高純増機は短時間試験の適合率が低くなるリスクがあるため、「定期的に減少区間を設ける」「上位AT等の頻度の低い状態のみ高純増とする」などの対策が講じられるのが一般的ではありますが、本機にはそのような仕様は搭載されていないように見受けられます。あくまで自分の想像ですが、考えられる可能性としては「特殊な試験対策モードを搭載している?」か「低い適合率のまま持ち込んで運良く適合した?」のどちらかといったところでしょうか。いずれにせよ、導入後の実際の挙動に注目したいですね。
貫きについては有利区間リセット時に上位ATへのCZへ突入する仕様となっているようです。突破率は不明ですが、差枚2400枚を超える出玉もしっかり見られそうですね。
ゲーム性については小役履歴を搭載し、「G細胞」がその履歴を侵食、変異させるという見せ方を通常時もAT中も中心としており、バイオハザード5のような打感になりそうにも感じますが・・・個人的にはどうしてもゴッドシリーズをイメージしてしまいます。
ということで兎にも角にも、本機についてはまだ記憶に新しいエヴァゴッドの影響をどれだけ受けるかという点が結果を大きく左右するのではないでしょうか。さすがに販売のスパンが短過ぎてホール様側は本機の出来映えが良いか悪いかの前にタイトルの時点でアレルギー反応が出てしまうのではないかと想像しますし、プレイヤーにおいてもスロエヴァというだけで触る気が起きないという反応になってしまう可能性も否めないと感じます。
本機自体のクオリティが低いわけではないと思いますが、諸々の事情を考慮すると本機の稼働は平均未満に終わるのではないかというのが個人的な予想です。
スカイラブ
5号機にて人気シリーズだったスカイラブが6号機にて復活!
メーカーさんが事業撤退という事情などあってのことではありますが、今作は別メーカーさんからの登場です。遊技機オリジナルのコンテンツがこうして続いていく流れは開発者としては嬉しく感じますね。
スペックとしてはバランスタイプのスマスロAT機です。
ゲーム性は初当り疑似ボーナスからATを目指す王道の流れ。そしてATは現状維持のSTで疑似ボーナスをループさせていく仕様となっているとのことです。
分かりやすく言えば、カバネリのゲームフローをベースに多少のアレンジを加えた、という形でしょうか。カバネリの大ヒットを受けて類似した機械の開発に舵を切ったメーカーさんは多いのではないかと想像しますので、しばらくの間は所謂カバネリタイプの機械の販売がちょくちょく見られるだろうと予想しています。
ということで本機も初見のプレイヤーから分かりづらいと感じられる点は無いだろうと思いますが、ではカバネリと比べて良くなっている点があるのかというところが稼働のポイントになるのではないかなと。スペック・ゲーム性においては、こまごま向上はされているものの特筆すべき点は見られないというのが個人的な所感です。
あとは演出面、コンテンツの強さがどこまで稼働に影響するかというところでしょうか。長年業界にいる自分のようなユーザーは映像や楽曲に懐かしさを感じますが、そこまで幅広い層には響かないように感じてしまいます。
総合して考えると、本機は平均程度もしくは平均未満の結果になるのではないかというのが自分の予想です。
以上、2月導入予定の2機種の所感でした。
1月の新台は伸び悩んでいますが、2月は多くの機種が導入されますのでその中からヒット機種が出てくることに期待したいですね!