導入後考察【Lシンフォギア】 -とある開発者の独り言-

7月前半導入の新台について、皆様の周りの状況はいかがでしょうか?
全国データでは、シンフォギア>北斗無双>アカメが斬る という稼働状況となっているようです。実際に自分の行き付けのお店では、初週はさすがにどの機種もなかなか空かない状況でしたが、2週目に入り空き台が目立つようになってきましたね。

上記3機種とも荒波スペック帯に集中してしまったことも影響しているのかなとも感じますが、今後の挙動にも注目していきたいですね。

そんな中で、短い時間ですが実際に打つことが出来たLシンフォギアについて、今回は所感を書かせていただこうと思います。あくまで一個人の感想ですので、さらっと流し読みしていただければ幸いです。

荒波スペック

やはり本機で最初に気になるのはセールスポイントにもなっていたスペックですね。実際に初週のデータでは、コイン単価3.5〜3.6円、MY3600程度で動いているようです。データ上は公表値より若干マイルドに動いているようですが、予想記事でも書かせていただいた通り、体感的には銭形やキン肉マンと近いツラさ・荒さを感じました。

客滞率が上がるとコイン単価は下がる方向に向かうと思いますが、本機でも版権のファンやメーカーさんのファンの方が初週は粘って長時間遊技した結果、設計値より甘めに動いたのかもしれないな、とも感じます。

とは言え実際に打ってみて、やはり版権のイメージにこの荒波スペックはそぐわなかったのではないかと感じてしまいました。過去作やパチンコのイメージに合った「ミドルスペックながらやれる気がするバランス」を目指して欲しかった、というのが個人的な所感です。

初当りとTY・MYのバランス

あとここは皆様感じてらっしゃるところかと思いますが、事前の予想通り痛感したのが圧倒的な駆け抜け率。自分自身、初当りすべて駆け抜けて手も足も出なかったのもありますが苦笑、AT開始時の1G目でほぼ勝負が決してしまうのでせっかく当たった嬉しさよりも当りの度にがっかり感を感じる方が強かったですね。

似た波を描く銭形やキン肉マンではAT消化中は最後まで「まだワンチャンある」と思いながら打つことが出来ていましたが、本機はATの頭の比重が重く、期待感を持ってAT中を消化することが出来なかったです。

それも元を辿れば初当り確率と当りの大きさのバランスに起因しているのかなと感じました。荒さに合わせて初当りを遠くするのもアリだったかもしれませんし、当たりやすさを重視するなら突き抜ける大量出玉・上位ATの性能等をおさえて基本のATのTYを上げても良かったかもしれませんね。(あくまで個人の感想です)

細かなストレス

また、遊技している中で打感や演出の細かい点でストレスも感じてしまいました。
出目的にリプレイ揃いが無いこと自体に違和感はそこまで無かったですが、かと言ってリプレイに代わる「ギアフラグ」が通常停止位置から出ることも自分が打った限りでは無かったですし、いわゆる強チェリーの停止形で「ギアフラグ」と言われても他機種との違いは感じなかったですね。「ギアフラグ」が状態による押し順で管理されている分、普段の期待感は一般的な他機種よりもむしろ低く感じてしまいました。

あと演出面についても、通常時の一部の演出にて、演出キャンセルのタイミングが次BETや次レバーではなく次ゲームのリール回転開始時になっているように見受けられ、打感が悪く違和感が強かったです。映像を見せたい、説明を読ませたい、ボイスを聴かせたい等の開発側の意図があってのことだろうと思いますが、その際の打感に小さなストレスを感じてしまいました。

当りが駆け抜けばかりでストレスが溜まる中、こういった細かな点でもストレスを感じ、継続遊技は難しいというのが個人的な所感でした。新台効果が無くなると、多くのプレイヤーがやれる感のある打ち慣れた他機種に戻り、今後の稼働の落ちは比較的早いのではないかと予想しています。


以上、シンフォギアの導入後考察でした。

7月後半から8月にかけて、色々なスペックの機械が登場予定となっています。個人的には何度も書かせていただいている通り、間口の広いミドルスペック帯からヒット機種が登場してくれることを期待していますが・・・
引き続き新台の動向に注目していきましょう!