導入後考察【Lゴッドイーター】 -とある開発者の独り言-

7月後半の新台導入が始まりました。皆様の周りの状況はいかがでしょうか?
その中でも、事前の予想記事ではボチボチな評価を書いてしまった(汗)山佐さんのLゴッドイーターリザレクションが好調なスタートを切っているようですね。

やはり実際にホールで自分のお金で打たないと分からないだろう、ということで行き付けのお店へ向かい、運良く座ることが出来ましたので、今回はゴッドイーターの所感を書かせていただこうと思います。
いつも通り個人の主観となりますので、さらっと流し読みしていただけますと幸いです。

カバネリに影響を受けた各仕様

実際に打ってみてまず感じたことは、事前予想で書いた以上にカバネリの影響を色濃く受けているなという点でした。特にST中にボーナスに当選した際の六根清浄のような見せ方は皆様もカバネリを思い出したのではないかなと笑

ATのフローにおいても、ST、頭で枚数を決めるボーナス、ボーナス中のポイントによる弱点役獲得、1000枚獲得前後で移行する上位CZ・上位ST(≒無名回想、美馬ST)、プレミアAT神堕(≒裏美馬)と、大きな流れはほぼカバネリのトレースと言えるなと感じました。

カバネリにおける無名回想は、一定の獲得枚数に到達した際にプレイヤーに納得感を与えつつ100G前後出玉増加を足踏みさせることで試験対策として有効な手法だと思いますが、9枚という超高純増の本機においてはさらに効果を発揮したのではないでしょうか。カバネリと違いスマスロですので、メダルが減るのを体感しづらいのも有効に作用しているように感じました。

とは言え、カバネリをイメージした各仕様についてはプレイヤーに納得感や安心感を与える効果はあるように思いますが、一方で飽きられるのも早いのではないかという懸念も感じてしまいましたね。自分もイチプレイヤーとしては、過去に打ったことのある打感に感じ、次はなかなか積極的に打とうと思う機会は無さそうだなというのが正直な感想でした。

荒波寄りのミドルスペック

続いてスペックについて。
自分が打った台は初当りの度にある程度まとまった出玉を得られ、それなりにやれる感じを受けたのですが、周りの台も含めて見た時には駆け抜けとハマりを繰り返している台も多く、ミドルスペックの数字以上に辛い印象を受けました。

仕組みがカバネリということもあり、せっかく高純増でも一気に増えることがめったに無いのも個人的にはマイナスポイント。最上位ATまで辿り着ければ純増9枚で出続ける爽快感を味わえるのだろうと思いますが、試験では突入した時点で確実に不適合になる状態だろうと思われますのでめったなことでは体験することは出来ないでしょう。

普段のボーナスでの大量上乗せも相応に頻度が低いように感じました。(自分が引けなかっただけかもしれませんが苦笑)

昨今の荒波機と同様な辛い印象を受けたプレイヤーが多いのではないかな、というのが自分の所感でした。

山佐さんならではの自力感とド派手な演出

基本の仕組みはカバネリながら、キン肉マンよろしくST中は対応役を引けば確定となる仕様。対応役を引けた際の自力感はやはり強いですが、そう都合良くレア役を引けるわけもなく無理ゲー感を感じてしまうことも多々ありそうな印象でした。ただ、引けたから当たった、引けなかったからダメだったとハッキリ分かるのは出来レを常に疑われる昨今の市場には適した仕様なんだろうとも感じます。

開発としては、フラグと一対一で当りが確定する仕様は出玉のコントロールがしづらいところがネックになるかと思いますが、リプレイで調整出来る余地を残しているところはなるほどと感じる部分でした。

最後に気になった点としては、ド派手な演出の見映えとその際に得られる出玉が見合っていない時があるところでしょうか。個人的にはST中の六根清浄も映像・音・リールの動き全てドギツイなと感じましたが・・・

自分が打った中では、オーバーキルからのBAR揃い・神機覚醒が通常の当りと大差ない枚数だったのは拍子抜けでした。煽るからにはしっかりそれに見合った出玉を返すか、出玉が返せないなら演出をおさえるか。そこのバランス感覚は開発としてはしっかり持っておきたいなと改めて感じた次第です。

以上、ゴッドイーターを実際に打っての所感でした。
個人的には、初動は抜群に良いものの、長期稼働となるとあまり期待出来ないようには感じましたが・・・
今後どんな挙動になるか、引き続き注視していきたいと思います。