光明 -とある開発者の独り言-

パチスロ開発者にとって、ここ2〜3年本当に辛く苦しい時期が続いてました。

悪夢のような5.9号機規制からの新規則6号機への移行…
内規という名の強制的な縛りにより1,500G・2,400枚で強制的に大当たりが打ち切られる有利区間という足枷を付けられて。。
先の見えない暗闇の中を何とか抜け道が無いかと必死に企画や仕様を考えながら進んできましたが、なかなか結果が出ない。

かたやパチンコは、規制が入りながらも継続率や出玉速度は旧規則機を凌駕するスペックを実現…
時速●万発とか一撃●●万発とか、お祭りじゃねーかよ…
スロは2,400枚で強制終了すんだぞ…
何なんだこの差は…

パチンコの勢いを尻目に地べたを這いつくばってきたパチスロですが、実はここに来て底を打ったと感じています。

今年は台数こそ大きく伸びている機種は少ないけど、あまり話題になってない機械でも某全国データでは9週以上の稼働貢献中のものが多くなってきている。
ひぐらし、頭文字D、バイオなどは20週を超えるロングヒット。
左1st固定打ちで6.1号機本来の低ベースを実現させたチバリヨや沖ハナといった沖スロ勢も好調。

この調子で、大きな台数を見込めるタイトルが高稼働をキメられればかなり盛り返せるのでは…!?
そんな期待感を感じる今日この頃。

さらに皆さんご存知の通り、とうとう忌まわしき有利区間に緩和の流れが!!
現行機は有利区間のゲーム数が1,500G→3,000Gに、メダルレス遊技機では有利区間のゲーム数撤廃!

プレイヤー目線では確かに2,400枚が残ったままじゃ意味ねーよと思いますし出玉の劇的な向上とまではいきませんが、開発目線ではゲーム性においてとても大きな緩和です。

通常→CZ→ATで2,400枚という一連を1,500Gの中で完結しなきゃいけなかったものが、3,000G・無限になればそりゃ幅も広がります!
絆のようなボーナス回数天井もしっかり持てるし、穢れのような長いスパンで目指す目標も置ける。

3,000Gダラダラ出すだけだろ?と思うかもしれませんがそんなことはありません。
有利区間が3,000Gになるということは、出玉試験で有利区間がリセットされる頻度は半分になるわけで有利区間開始時に今までより大きな出玉を持てるようになり、2,400枚スパッと出してリセット後にまた当たり!という期待も出来るんですね。

2,400枚規制を感じさせないような機械作りもできるかもしれません。

そして、最近はメーカー側のメダルレス熱がかなり上がってきてます。
各社開発も進んでいて、市場導入時期も見えてきました。

いち個人としてはメダルが無くなるのは寂しいなあという思いもありますが、パチンコのパーソナルも普及してるし案外すぐ慣れるのかな〜とも思っています。

有利区間ゲーム数が無限になるだけではスペック的な差別化はあまりないかもしれませんが、万が一2,400枚の方に緩和が入ることになったら話は別!
一気にメダルレス化が市場全体で進むでしょう。
組合などの偉い方々のがんばりに期待です。

ということで、長い暗黒時代の終わりがうっすらと見えてきている感じしませんか?いま、開発している我々には光明がはっきりと見えつつあるんです。

自分が作っている機械がこの光明を逃さず、面白いものになるよう作り込みに日々残業しながら激務に耐え忍んでおります。

期待してください!