年末年始のぱちんこ新機種について -今日も緑保留-

みなさま、日々の業務お疲れ様です。
暖かくなったり、寒くなったりで体調を崩されていませんでしょうか?
私はそこに花粉症の症状も合わさり、厳しい季節を実感しております。

厳しいという意味合いでは、ぱちんこの直近新機種は総じて順調とは言えない結果になってると考えられている方が多いのではないでしょうか。

本来は年末年始のグランドオープン店舗ということで名古屋の新店をご紹介させていただこうと思っておりましたが、該当店舗でのゴジエヴァ、牙狼GI、慶次黄金、北斗無双4の稼働状況を見て、年末からのトップクラスコンテンツの新機種(慶次黄金はスペック違い)の不調に関して考えるところがありました。

特に1月後半から2月にかけては市場全体が落ち込む時期でもあり仕方ないと思える半面、やはり販売台数の大きな機種が立て続けに納品されたことや、そもそもマーケット的にターゲットしていた若年層がパチスロへ流れていることなども大きく影響していると考えざるをえないでしょう。

販売台数は推定ですが、12月後半から2月の前半の約2か月の間に、

  • PゴジラVSエヴァンゲリオン(ビスティ) 55,000台
  • P牙狼 GOLD IMPACT(サンセイR&D) 37,000台
  • P真・花の慶次 黄金一閃(ニューギン) 25,000台
  • P真・北斗無双4(銀座) 35,000台
  • P大海物語5(三洋物産) 30,000台

この5機種だけで20万台にも届こうかという台数が納品されたということになります。

逆に2月後半以降は4月の後半まで大きな台数のぱちんこ新機種はありません。
スマパチの2機種も現在の噂レベルでは大きな台数の受注には至っていない様子ですよね。

機械の“良し悪し”は簡単な判断基準では測れないものの、偏った導入になっている市場で、遊技客が画一的なものを求めていないとも考えられるのではないかと、新店の稼働状況を見ながら色々な考えにふけっておりました。

これらの機種に関しても、順調に役割を担っている(成功している)店舗では成功しているわけで、これら機種すべてを「期待値未満」としてしまうのも違う気がします。

何を期待していたのか。ゴジエヴァは新規顧客獲得に期待していたのか、慶次黄金は粗利獲得をあるいは固定客の獲得を期待していたのか、大海は海ユーザーの回帰を期待していたのか、北斗には初動の動きを期待していたのか、牙狼はパチスロユーザーのぱちんこ回遊復活を期待していたのか、あるいはそうではない何かを期待していたのか、そしてその期待を実現するための施策は正しかったのか。

導入後の良かった悪かったを、ただ単に某ビッグデータの数値で判断することも違うでしょう。該当店舗での導入台数、導入島、そして調整具合をみるにつれて、そんなことがぐるぐると頭をめぐってくるわけです。

これから2か月近く、大きなぱちんこ新機種は登場しないわけで、これらの機種を導入したホール様においては、それぞれの機種の役割、ターゲットなどを十分に意識して、機種によっては減台調整もしながら、その価値を最大化させていくということが次のステップでしょう。“言うは易く行うは難し”ですが。。。

これだけ多くの導入台数となったからには、それぞれの機種に大きな魅力があると感じていたからということになります。(それは私もですが。。)
その魅力はなんなのか改めて整理して、この後の機種運営・店舗運営に活かしていただきたいと願うばかりです。

かくいう私もこれら機種を全て導入前・導入後に試打・遊技しましたが、試打段階でも市場導入後も、演出の完成度やスペックに関しては総合的に見れば十分に高いレベルに仕上がっていると思います。

例えば牙狼GIは、枠に色んな意見こそありましたが、そもそも導入から2週間後に海と北斗の最新作が大量に納品されたわけで、稼働が割れてしまうのは当然想定の範囲内あったでしょう。
甘いというのは導入前からシミュレーションすれば分かっていたことですし、納品後にそれを理由とするのは準備不足というものでしょう。どういった役割の商品かという位置づけ次第ではまだまだ活躍する場所はある機種ではないでしょうか。

他にも慶次黄金一閃はスペック違いリユース機としてもともと初動というより、一定の固定客に強みをもつコンテンツのチャレンジスペックという認識だったのではないでしょうか。
固定客をつかみ、女性客をつかみ、比較的高い粗利を獲得しながら大きな貢献週を記録した漆黒とまではいかないかもしれませんが、そういった役割を意識したいところですよね。

他の機種についても、割愛はさせていただきますが、ただ単純に“良い”と感じたていたその機種の魅力は【後からみると】やや弱く感じることもありますし、そこに魅力を感じてくれるお客様<導入台数となっていることで、結果的に“よくない”機種と判断されていることもあると思います。シティハンターや地獄少女などはこの>、<の方向が違った機種だったかもしれませんよね。

昨年後半から2023年になってややパチンコ全体の盛り上がりに欠けてはいるものの、それでも売上や粗利のバランスが取りやすく、設置台数でも売上・粗利シェアでも大きなウエイトを占めているのがパチンコであることに違いはありません。あと2か月、大きな新機種の導入はない中で、既に導入したこれら5機種に関して改めてその価値と役割を考えなければならないなと考えながらとりとめのない駄文を了としようと思います。

導入戦略や導入後の判断基準やシミュレーションを丁寧に組み立てる、あるいは再確認するそんな時期に来ているのかもしれませんね。