パチンコ客数減少が示す未来への警笛② -実践主義マーケターからの提言-

パチンコ業界の業績向上の秘訣は【4円パチンコの客数を減らす】ことにある。
前回のコラムの要約です。
(前回のコラムはこちら「パチンコ客数減少が示す未来への警笛」)

ちなみにチャットGPTに同様の質問をしてみると、

これぞコンサルの鏡という回答ですが、氷河期時代のうんちくを解凍してドリップが出まくってて、とても喰えるもんじゃない。と思っている社会的不適合者のコラムにお付き合いください。

パチプラナリアが未来を救う

パチンコの客数が一人減るとパチスロの客数が二人増える。その真相を暴くヒントはパチンコファンの時間当たりの粗利にあります。時間粗利という表現を使用しますが、レジャー産業の中でも時間粗利でライバルを設定する機会が度々あります。

主に気分転換を目的としたレジャーは時間粗利1000円が基準になります。例えば映画の入場料/上映時間、ディズニーランドの入場料/入園時間、コンサートの入場料/開場時間など大凡1,000円~2,000円になるのではないでしょうか。マーティングにおけるライバル設定をする際には、同業のライバルと同時に顧客の目的を果たす為の異業種のライバルという視野は大切です。ですから私はLヴヴヴのライバルは高級泡風呂だと認識しています。どちらが興奮する体験価値を提供できるか。ここテストに出ます(笑)

顧客がどのような体験を積み、どれだけの対価として金銭を支払うか。パチンコ業を時間粗利という区分でみてみましょう。

昨今減少トレンドにあるパチンコハイミドルの時間粗利とパチスロATタイプの時間粗利に大きな差異があることにお気付きになったのではないでしょうか。
今までは機械性能の圧倒的なアドバンテージで顧客を惹きつけたパチンコから性能が強化され、リーズナブルに楽しめるパチスロへ顧客が移動していくことは自然の摂理でしょう。

素晴らしいのはリーズナブルなほうに移行するだけでなく、消費速度が抑制される分、試行回数を増やし目的を果たそうとする強いミッション遂行性も高まります。

時間粗利が低くなることを嘆く必要は全くありません。”顧客のニーズは多様であり、様々なニーズを提供することがマーケティングとして有効なのです”(チャットGPTより引用)
顧客の都合より、店の都合を押し付ける糞店が世間から見捨てられるのです(チャットGPTより引用風)

誤解のないように記しておきますが、パチンコの時間粗利上昇は利益率を引き上げているのではなく(直近では出玉性能を上げて利益がとりにくい傾向もある)、低ベース化と大当たり出玉速度の向上による、通常時の時間増に起因する粗利出力が高まっているためです。
そして時間粗利1800円でも遊技を続ける理由はただ一つ。オレはRUSHを引けるという絶対的な確信があるからです。

オレは引けるという確信的ファンのために、引けないわけないだろ!と思わせるような革新的な進化をパチンコは求められます。
パチスロ6号機時代は≪パチスロにできないことをパチンコで実現する≫という開発目的が主流でしたが、スマスロ時代におけるパチンコの強みを活かした開発とはなにか。様々な提案がされるパチンコ新時代を楽しみに待ちましょう。

あっと、忘れていた。パチプラナリアとは何かって? 

切られても、千切られても自己再生し、増殖を続ける細胞プラナリアと、ヴヴヴと高級泡風呂を天秤にかけず両方を適えるパチンコ脳を融合させた、極めてポジティブで無限の増殖を続けるパチンコエリートの総称です。

その培養研究が多忙なため、本日はこの辺りで。

この記事を書いた人

ノンブル・マーケティング代表
  斎藤 晃一  Koichi Saito
大手ホール企業で培った分析・マーケティング力を武器に、出店や既存店強化などを支援する