先日、組合から6.5号機とスマートパチスロについて公式にコメントがありました。
非常にポジティブな内容でしたが、皆様はスマートパチスロにどんな印象を持たれていますでしょうか?
間もなく登場する6.5号機でまずはその出来映えは見られますが、その先に控えるスマスロはどうなんだろう・・・?
皆様そんな所感なのではないかなと推察します。
ということでスマートパチスロについて書きたいと思いますが、
まずはよろしければ、古いですが過去の記事「【スマートパチスロ】メダルレス機解説」をご覧ください。
基本的にはこの記事で書いた内容からは大きく変わっておりません。
「稼働データの一元管理が可能」であるとか「低コストで導入出来るかも?」であったり、「消費電力が少ない?」などのメリットになる話が挙がっておりますが、まだハッキリとはしていない部分もありますので何とも言えないところでもあります。
「メダル投入が無くなるから稼働が20%くらい上がる?」なんていう話も挙げられていました。効率が上がるのは間違いないですが、使えるお金もありますので単純にそうはならないかもしれませんね。ただ、本当にそうなればいいですよね!
過去記事でも書かせていただいた通り、結局は「ゲーム性・出玉性能がどれだけ良くなるか」。これに尽きると思います。
プレイヤーが座ってくれなければ稼働が上がりようも無いですからね。
スマートパチスロの出玉性能
気になるスマートパチスロの性能ですが、性能についても基本的には過去の記事から更新はありません。
既存の6.5号機と性能面で違う点は一つ。
有利区間4000ゲーム ⇒ ゲーム数無限
この一点のみです。
では、有利区間のゲーム数が無限になることによって性能がどれだけ変わるのか。
おさらいとして、まずはこちらも過去の記事ですが「【考察】6.5号機の限界を探る」をご覧ください。
この記事では4000ゲームでの理論上の獲得の最大値を考察しました。
仮に、スマスロにおいて
「差枚0からスタートし、1日(8000ゲーム)で限界まで吸い込んで吐き出す」
という同じ条件で算出すると、1有利区間内での最大獲得枚数は下記のようになります。
★純増3枚 約9600枚
★純増6枚 約11500枚
★純増9枚 約12300枚
ただ、これがスマスロで理論上1日で獲得出来る最大枚数というわけではありません。
どういうことか、もう少し詳しく書いていきたいと思います。
まず、スマスロにおける有利区間のリセットタイミングは下記の3つです。
①差枚2400枚到達時
②設定変更時
③その他の任意のタイミング
開発目線で言いますと、スマスロにおいて
「③その他の任意のタイミング」で有利区間をリセットする仕様とすることは少ないのではないかなと思います。
有利区間をリセットするとその直後は上限が2400枚になりますので、ことあるごとにスパスパ有利区間を切ってしまったら、
「吸い込んだ分含めて2400枚以上出せる」「その間はゲーム数のリミットが来ないので自由度高くゲーム性を構築出来る」というメリットを活かせないですよね。
また、一度大きく吸い込んでしまえば「①差枚2400枚到達時」のタイミングもそうそう訪れないかと思います。
残るは「②設定変更時」。設定を変更すると、それまで吸い込んでいた差枚もリセットされる。
即ち、前日大きく吸い込んだ台の設定を据え置いていれば朝から無限に出る可能性があるということです。
上述の最大獲得枚数は設定変更時(有利区間リセット時)の場合。
据え置き台は終日出っ放しになる可能性も秘めていることになります。
あくまで可能性、ではありますが苦笑
スマートパチスロを運用する上でのポイント
ここまでの話を総合し、自分の主観ですが
スマスロを運用する上で最も重要なポイントは「設定変更をするかしないか」だと考えます。
設定変更時は吸い込んだ差枚がリセットされるということは、プレイヤーの心理としては「朝一は前日吸い込んだ台の据え置きを狙う」若しくは「高設定への変更を狙う」となりそうですよね。
仮に、ホール様から見た時に「前日吸い込んだ台を設定変更するのが一番とれる」ということになり「毎日全台設定打ち変え」という運用を続けたとすると、プレイヤーからしたら「この店は吸い込みがリセットされてて大量獲得の可能性が無いから避けよう」となってしまうかもしれません。
ただ、設定変更をする中に高設定を混ぜておくと、リセットが見抜かれても「少し様子を見るか」と稼働につながるかもしれません。
一概に設定変更した方が良い・しない方が良い という話ではなく、
地域ごと・店舗ごと・客層ごとに、より臨機応変な設定変更の運用が重要になるのではないかと思います。
これまで以上に、ホール様とプレイヤーの間での設定変更を巡る駆け引き次第で、高稼働にも低稼働にも振れる可能性があるのではないでしょうか。
規則自体は変わらず
最後に一点。
組合からも公式コメントで「6.5号機・スマスロはこれまでの機械と比べると格段に良くなる」と発表されています。
有利区間に関する自主規制は緩和が続きゲーム性は向上してきておりますし、ますます期待できると思います。
一方で、出玉を規制する6号機の規則自体は変わっておりません。
5号機から出玉率が約3分の2に抑えられ、短中時間1600ゲームの試験も追加されたままです。規則が変わらない限りは、全ての機械の出玉性能が圧倒的に良くなるというところまではなかなかいけない、と改めてご認識いただきたいですね。
とはいえ、少しでも性能の良い機械を世に出せるように開発の皆様の努力は続いております。保通協発表の適合率が一向に上がらないのもうなずけますね笑
以上、改めましてスマートパチスロについて解説させていただきました。
部品不足によるユニットの供給不安などまだまだ懸念は続くと思いますが、今年中にはスマスロ一号機が登場してくるでしょう。是非ご注目いただければと思います!