来年初頭には導入される予定となっている次世代遊技機「スマートパチンコ」。
部材やユニットの手配など悩ましい点も多いと伺っていますが、肝心な現行P機と差別化される性能のポイントを表にまとめました。
大きく変更されるポイントとしては大当り確率下限値の変更、コンプリート機能の搭載が挙げられます(コンプリート機能は現行機でも搭載となりました)
大当り確率下限値 1/320未満⇒1/350未満へ
1/350未満に変更となりましたが、おそらく1/348.6あたりが主流になるかと思います。(188/65536ということですね)
これにより吸い込み(Bサ)が増加しますので当然出玉出力(TY)増加が見込めます。
内規総量自体の考え方は現状では大きく変更とならず、現行P機では様々な仕様や全体総量の考え方の変更、c時短の使い方等によって、出玉性能が高まった結果、内規での大当り下限1/320の中でスタートを下げたり、高モードへの突入率を下げるなどプレイヤーにとって不利な条件を仕様に盛り込まざるを得ない機種も増えてきています。
総量自体に大きな変更はありませんが、現行P機では実現が難しかった仕様も可能となり、プレイヤーに対して有利な数値設計が可能となって、ハイミドルタイプのゲーム性の幅は広がることが期待されます。
コンプリート機能の搭載
以前から「打ち止め機能」と呼ばれネガティブな印象の強い「コンプリート機能」ですが、スマートパチンコだけでなく現行P機にも実装されます。
MY95000以上で発動し、発動時は画面に機能作動中の表示がされ遊技はできなくなります。
MY90000以上で発動まで液晶画面に報知されます。
この機能に対してネガティブな印象を持たれている方は多くの出玉が出た後の稼働、発生確率に懸念を抱くと思います。
今回サンプルでコンプリート機能の発動確率を現行機で算出しました。
(5万アウトでのシミュレーション)
確率的にはフル稼働を想定し50,000稼働で上記の結果となります。
数値の見え方はいかがでしょうか。
意外と低いと思われる方も高いと思われる方もいらっしゃるかと思います。
まあ、私はこんな出玉に遭遇したことはありませんが笑
MY性能の高い、即連タイプなどの短TO高TYの高出力タイプではやや発動率が上がると考えられますが、今後はこの点にも注意して機種性能を把握していただければと思います。
新たな遊技性能、内規総量
日工組から発表のあったスマートパチンコ用の差別要素として一番の目玉は「新たな遊技性能」です。詳細はルールが策定されてから発表になりますが、c時短を使ってスマートパチンコのみに搭載される仕様で、そこでは一部対応した新たな総量の考え方も検討されているようです。
各メーカー間で考え方が異なるので導入初期機種は様々な仕様がリリースされると予測されますが、非常に楽しみな機能であることは間違いありません。
共通枠構想、非磁性遊技球は検討を重ねた結果、見送りになりました。
特に遊技球に関しては各社の枠による杵の形状・材質や耐久性の問題によって日工組内の担当メーカーで検証を長期間重ねましたが実装には至らなかった経緯があるそうです。
非磁性のステンレス球では発射時の衝撃に耐えきれず表面が凸凹になってしまうため、従来通りの鉄球になったとのことでした。
現在、スマートパチンコだけでなくP機でも半導体含め部材調達が困難になっており、スケジュールの見通しが不透明ですが、メーカー一丸となって開発中ですので、スマートパチンコの遊技性向上に期待して登場をお待ち頂きたいと思います。