変動性能へのテコ入れ -ぱちんこ開発日記-

こんにちはめんつゆです

高スタート機デカヘソタイプや、藤商事の「どないやねん」をステップアップさせた「シンウルトラマン」などと、時間当たりの変動回数を上げることでアウト性能を高めた機種がリリースされていますが、さらに先日導入された「P北斗の拳慈母」では通常時に右ゲートを通すことで、特図の変動パターンテーブルそのものが変更されるという機能が実装されていますね。

実のところ導入前に資料を流し見していたために実機を打つまでノーマークだったわけですが、実際超シンプルモードで遊技すると、ノーマルリーチで大当りすることが大半を占め(実際に当たったのはノーマルからのみ)一度もSPリーチが出現しませんでした。

通常時の変動パターンテーブルの変更については大当り後は当然ながら、小当り後、特定の変動回数消化後に限られているとの思い込みがあったために、今回の機能はある種の衝撃を受けました。
チャンスボタンや演出関連の操作ではなく、シンウルトラマン同様にメイン制御であるゲート通過で変化させる内容でしたので、真っ先に確認すべきポイントではありました。

近年パチスロでは山佐からピンクパンサー、ニューパル、ナイツ、ハイパーラッシュと、メイン制御のボタン操作でリール上のゲーム性が変化するものがあり、「なるほどなー」と思っていたにも関わらず、慈母の営業資料を流し見していた際には「はいはい、北斗無双5の演出スキップね」程度で読み飛ばしていたため超盲点で反省です…。

小さな変化から大きな発展に繋がるケースは多いわけで、今回の仕様はリーチ演出のモード変更がメインでしたが、この技術を使って何かできそうな匂いがすごくしますね。

小さな新技術が機種仕様に大きく発展した事例は枚挙にいとまがないわけですが、例えば奥村から販売された「CR戦国DASH」で使われた、橋渡し的な構造により過剰入賞しないアタッカーが電チューとして用いられるようになったり、SANKYOから登場した「CRF海猿」で使われた、アタッカーの上を玉が減速しながら乗ることで無駄玉がなくなる構造などからの発展によって今の2種タイプ連チャン機に繋がったりしています。

今回の慈母仕様は、「どないやねん」が「シンウルトラマン」に影響したように、各社のアイデア力の出しどころではないでしょうか(毎度恒例の他力本願!)

この仕様が発展し改良されたものが今後ゲーム性の進化に与える影響については、まだまだわかりませんが大いに期待したいと思います!