導入後考察【いざ!番長】 -とある開発者の独り言-

6月導入の新台の中で、大都技研さんの「いざ!番長」が高稼働を続けております。7月はAT機の新台がほぼ無い状況ということもあり、このまま好調をキープしそうな勢いですね。
自分の行きつけのホール様でもなかなか座れない状況が続いておりましたが、先日ようやく打つことが出来ました!
ということで今回は「いざ!番長」を実際に打った所感を書かせていただきます。一個人の感想になりますが、さらっと流し読みしていただけますと幸いです。

直AT

今回の番長で過去のシリーズ機からゲームフローとして大きく変わった点としては、疑似ボーナス経由ではなく直ATになった点ではないかと思います。

本機も通常時のゲーム性は色々工夫がなされているものの、結局当たるまでの時間は投資が続くのでどうしても苦行になってしまいます。そこを乗り越えて当りに辿り着いた先でさらにハードルを越えなければいけないというのはプレイヤー目線ではもう厳しい時代になっていると思いますが、本機はシリーズの伝統を捨て時代に合わせた直AT仕様に舵を切ったことが功を奏しているように感じました。

と言いつつ、結局はATで出せる出玉のバランスというのは同じスペック帯では大きく変わらないので、疑似ボーナスでハードルに見せるか直ATで駆け抜けが増えるように見せるかの違いでしかないんですよね。

初当りがハードルに感じない見せ方になっていればワンクッション置く仕様でもいいでしょうし、直ATでも駆け抜けが多すぎて全く太刀打ち出来ない印象を与えてしまうこともあるでしょう。

各機種のスペック・仕様・演出次第で感じ方は変わってくると思いますが、本機は過去作のイメージが強いのもあって直ATへの方向転換がさらに好印象になったのかなと感じました。「一回当たるまで打とう」と思えるのはやはり大きいですよね。

下位ATの多彩なトリガー

直ATになった本機はやはり駆け抜けが多いと思いますが、何となくやれる感があってリピートに繋がっているのかと思います。その要因は色々あるのだろうと思いますが、個人的には多彩なトリガーがあり下位だけでも出せそうな気がするところなのかなと感じました。

将軍マスでの決闘勝利から絶頂ジャッジメントを突破して上位ATへ行く流れが主ルートになりますが、それ以外にも玉を5つ全て所持している「五輪満」状態や「倍斬刀」による大量上乗せなど、下位ATだけでまとまった出玉を得られそうな期待感がある点が個人的にはとても好印象でしたね。
刀ポイントによる決闘抽選だけでなく、当選率は低いと思われますがゲーム数による抽選もあり、常に何か抽選が動いていると感じる点も打感が良い印象を受けました。

実際に自分は何度か絶頂ジャッジメントをやって全く突破出来ませんでしたが、上位ATへのチャンスはそれなりにもらえる印象を受け、次こそやってやろうという気持ちになりましたね。他の機種ですとそもそも入口に立つことすら出来ないことも多いですが、下位ATでの多彩なトリガーからそれなりのやれる感を感じている間に上位のチャンスがちょこちょこもらえる、そんなATの打感が本機の一番の魅力だなという印象を受けました。

演出の作り込み

演出構成や演出フローはいつもの番長シリーズのテンプレ通りで分かりやすいと感じますが、舞台が時代劇になっているということで見栄えは全て一新されクオリティ高く感じました。
重要な局面や煽るべきところの演出はしっかりと力が入る演出構成となっていて、さすが大都さんだなと思います。絶頂ジャッジメントの見せ方とか、大概緑止まりで期待度はそんなに高くないのにメチャクチャ力が入りますよね。
映像だけではない演出としてのクオリティの高さも高稼働の一因だろうなと思います。

夕方以降の稼働

一方で、下位ATでやれる感があるが故に夕方以降はなかなか座りづらいなと感じてしまいました。上位のチャンスはもらえるけどなかなか突破出来ず、低純増の下位ATに長いこと滞在していたら閉店間際に上位ATへ・・・という展開を想像してしまいますね。

全国的にはまだまだ高稼働が続いているかと思いますが、店舗によっては夕方以降は稼働が付かなくなってきているお店もあるのでは?と想像します。
設定偶奇の差があったり高設定域の出玉率が高い点もありますので、夜まで稼働するように上手く運用していただきたいなと感じました。長期稼働に期待出来る挙動となっていますので、長い目で大事に使って欲しいなと思います。(そんなホール様なら自分も仕事帰りに全力で打てますので笑)

以上、いざ!番長の所感でした。
今後の挙動にも注目しましょう!