導入後考察【L麻雀物語5】 -とある開発者の独り言-

GW前、4月3週目の新台導入が始まっております。皆様の周りの状況はいかがでしょうか?初週の全国稼働データは 吉宗>麻雀物語>アイドルマスター という状況となっているようです。個人的には吉宗の好発進は予想外でしたね・・・引き続き今後の挙動に注目したいところです。

そんな新台を打つべく行きつけのお店へ通っておりますが、実際に吉宗はウチごろの台がなかなか空かないですね。そんな中で「麻雀物語5」を打つことが出来ましたので、今回は実際に打ってみた所感を書いていきたいと思います。一個人の主観になりますので、さらっと流し読みしていただけますと幸いです。

ハードルの高さ

まず感じたのは直ATではなく疑似ボーナス突破タイプになったことによるハードルの高さですね。一般的な仕様ですし、同社で言えば戦国乙女なども同じフローですので打ち慣れたタイプではあるのですが、なぜだかATへの敷居は他機種よりも高く感じてしまいました。自分が普段直ATの台を比較的好んで打つからか、「麻雀物語2を復刻!」という謳い文句を見た上で打ちに行ったからか・・・
いずれにせよATまでのハードルの高さを感じてしまいまして、今後は簡単には手が出せない機種という印象を持ってしまいました。

ATのやれる感と物足りなさ

通常からのハードルが高い分、ATは平均TYが約800枚と高いこともありやれそうな感じを受けました。やはり大きいのは、上位ATを搭載しておらずその分ATの上乗せや特化ゾーンに出玉を割いている点ですね。少しやれれば2000枚程度は簡単に出そうな期待感は打っていて感じられました。

レア役を狙えカットインに集約した点もレバーに力が入って個人的には好印象。バトルが弱点役を引く仕様になっていますが、レバーのカットインで決まってしまうわけではなく停止でレア役の強弱の分岐があるので第三停止まで期待を持って打つことが出来ました。

ただ、やれる感がある反面、上位ATや上位へのチャレンジが無いことで少し物足りなさも感じてしまいましたね。決して要素が少ないわけではないと思いますが、この物足りない感じは通常ATの出玉感とトレードオフだなと。上位でヒリツキたいプレイヤーには合わないかもしれないなと感じました。

有利区間をシームレスに・・・?

予想記事でも書かせていただいたのですが、事前情報では「ゲーム数上乗せタイプなのに有利区間をシームレスに貫く!?」と聞いていたのでどんな仕様なのか楽しみにしていましたが、有利区間リセット後は勝利確定のバトルが出てくるということで、残り差枚が少ない状況でATゲーム数が無くなった際に見た目上気付かれにくいように有利区間を切って継続バトルを見せる仕様となっていたようですね。大量にゲーム数を上乗せして完走が確定した際は結局エンディングに行くということで、出玉仕様的に何か新しいことをしているわけではなく、開発目線では少しだけですが残念ではありました。

似たような話で、コナミさんの「わたしの幸せな結婚」というタイトルが有利区間を貫く新しい仕様を搭載しているという噂もありますので、そちらを楽しみに待ちたいと思います。

演出面の所感

最後に演出面。
いつものオリンピア平和さんの演出だなという所感だったのですが、本機は特に映像・サウンドでモンキーターンやヴァルヴレイヴのパクリと感じる場面が多々ありました。「ヤキトリチャレンジ」のような明らかなオマージュと分かるものはまだいいのですが、「覚醒」を告知する際のブラックアウトの映像・サウンドなど、特に「他社機と同じだな」と感じてしまいましたね。

プレイヤー目線ではそこまで気にならないかもしれませんが、開発では常に「他機種との差別化」だったり「オンリーワン」だったりを目指して取り組んでいますので、とても目についてしまった次第です。自分の開発する機械ではそんなことにならないように気を付けたいなと感じました(笑)


以上、麻雀物語の感想でした。
引き続き新台を実際に打って開発に活かしていきたいと思います!