パチンコスペックの進化 -ぱちんこ開発日記-

あけましておめでとうございます!
今年の冬休みは2年ぶりに帰省してだらーっと休みを満喫しました。

今年は後半にスマートパチンコ、パチスロの登場予定もあり、さらなる業界活性化を切に祈っております。

さて、ここ数年ぱちんこでは遊タイムやc時短と呼ばれる時短の種類が増えてこれまでにないゲーム性のスぺックが登場してきています。
進化してるけど正直複雑すぎて開発する側も頭が混乱することが多々あります・・・今回は自分への勉強も兼ねてまとめさせてください(汗

パチンコの内部状態

パチンコの内部状態は「通常:低確低ベース」「時短:低確高ベース」「潜伏確変:高確低ベース」「確変:高確高ベース」の4状態があり、大当りを契機に状態が移行し、大当りした図柄毎に今の状態を参照して移行先や時短回数を決定していきます。

また大当り抽せん以外に小当りからV入賞して大当りする「2種」当りをもつスペックの場合は確変を持てませんので「通常」「時短」の2つしか内部状態は存在しません。

あれ?韋駄天やユニコーンは確率アップしてない?と思われますが、これらの2種タイプは大当り確率の確変ではなく特図2の小当り確率を高く設定することで実質的に大当り確率をアップさせています。

時短の種類

◇時短性能早見表

これらの時短が実現できた背景としてはプレイヤーに対しての投資金額抑止が目的と伺っています。直近ではこの機能を投資金額抑制ではなく大当り出玉に上乗せするようなスぺックが開発されていたようで、昨年末に改めて各メーカーに対し時短解釈の趣旨について再認識し開発するよう指導されました。

これらの時短解釈が変更となって約2年が経過し、遊タイムも導入当初は様々な議論がありましたが、甘デジやライトミドル帯では浸透し、稼働推進の役割も認知されてきているのではないでしょうか。

しかしながら遊タイムスルーしてしまうと再突入しないことやハイミドル機での遊タイムまでの発動回数までの深さなど、改善点も明らかになってきているのでタイミング的に何らかのテコ入れがあるのではないかと予想しています。

様々なモードが実現可能?!

時短状態はa,b,cそれぞれのルールに合わせて発動しますが、時短の終了条件は攻略抑止の側面からある程度自由に設定が可能です。

例えば「特図の変動開始」「小当り図柄の確定」「小当り作動」「Vゾーンの通過」などで時短を終了させたりできます。
この終了条件の設定によって大当りした時の状態が通常中か時短中かコントロール可能なため、付与する時短回数を変えることで80%継続のモード中に特定図柄で当選すると90%継続モードに昇格するといったようなスペックも可能となりました。

さらに!右打ちの連チャン中以外にもプレイヤーから見て通常状態でも内部は時短状態という仕組みがあり、これを利用して通常時はラッシュ突入率が低いが内部時短状態中は100%突入となるパチスロAT機の天国モードを彷彿させるスペックも可能に・・・

この仕組み自体はかなり前から搭載は可能だったのですが、時短解釈や時短終了条件の工夫や小当りVの使い方などここ数年での飛躍的な技術進化により再びスポットライトを浴びることになりました。

通常時も右打ち中もこれまでの4状態(2種搭載は2状態)をベースに複数のモードの追加が可能となったパチンコ。今年もプレイヤーの皆さんに喜ばれ、ホール様からも支持される機種が登場することを期待しています!

それでは、今年もよろしくお願いします!