こんにちはめんつゆです。
規則改正当初は多くの機種に搭載され、今ではすっかり搭載機種が少なくなった「設定」。
パチスロと比べて一日に消化できる回転数が少ないため、高設定を投入しても効果がプレイヤーに伝わりづらく低設定での運用が印象づいてしまい、今ではすっかり存在すら忘れられた存在になってしまいました。
メーカーとしても保通協での試射試験では最高設定と最低設定の2回試験されるため、試験期間もその分長期化し、2回試験されることで適合率も2倍通り辛くなり、申請時に提出する申請書類の設計値算定書(別添5-1-6と言われる社内で採取したデータを記載する地獄の書類。数値チェックが非常に多い・・・)への記載項目も設定の数だけ増加するため、「受からない・工数は設定数分増加・稼働しない」の三重苦でほとんどのメーカーのリリース機で設定搭載機を見ることはなくなってしまいました。
しかし今でも多くの機種で単一設定機であるにも関わらず設定変更装置だけは主基板上に残されていたりします。
盤面交換時や中古での移動時に初期設定として設定キーを挿入して単一設定でも設定を確定する必要があり、また設定キーの保管などを考えても、ひと手間もふた手間もかかってしまっているのではないでしょうか。
メーカーが設定変更装置を残している理由としては、再度市場トレンドが設定変更搭載に向かう可能性だけでなく、主基板や払出などのメイン系基板を改変する場合、期間やコストがかかってしまうことなどが挙げられます。
このため多くの機種でいまだに単一設定でも設定変更装置が残されているわけです。
最近では一部のメーカーにおいて設定変更装置を外した機種も出てきており、設定変更装置を主基板上から外したメーカーに関しては、「ホール様の利便性を考慮した上で、当面の間は設定搭載機のトレンドが来ない」と判断したのだといえるでしょう。
私自身、規則改正当初は設定機能に対して設定推測など新たなゲーム性を拡充できるとして肯定的でした。しかし2018年2月の改正から4年半が経過し現行のハイミドル機の好調な稼働を見る限り、当面は設定機能のない仕様が市場のニーズだったのだと反省しきりです。
今後は引き続き設定機能を搭載したリリース機種は少なく、現段階で一部のメーカーが主基板上の設定変更装置を外したことから、他のメーカーも設定変更装置を外す方向でリリースする流れになるのではないかと考えています。
設定機能が再度登場するためには、プレイヤーが感じている「高設定でも回らない」「低設定でさらに勝てない」要素を払拭し、「最低設定でもやれる感」「高設定の魅力」これらの強化を図った仕様が必要でしょう。
当面は設定機能に対してどのメーカーも消極的ですが、ひょっとしたら、今までにない新たな設定の使い方が遠くない将来登場するかもしれない・・・いや登場してほしいと他力本願ですが祈っている今日この頃です。