こんにちはめんつゆです。
8月も多くの新機種が登場しました。今後年末にかけての新機種も様々な噂が聞こえ始めていますね。
さて、そんな新機種が実際に市場に投入されるたび、メーカー各社もホール様も導入初期の全国的な稼働がどうなってるかを確認するために、導入週の水曜日あたりに某ビッグデータでのアウトが発表されることを心待ちにしている、そんな方が多いと承知しております。
しかし、本当に「アウトだけ」でお客さんが「楽しい!」「面白い!」と感じていると推し量ることができているのでしょうか。
導入初期は新台効果が高く、多くのお客様が着席するために、ハンドルを握ってもらって玉を打ち続けてもらう「仕組み」さえ出来ていれば、ゲーム性が一定レベルを超えている場合、アウトを高くすることが可能であると考えられています。
極端なイメージで例えると、通常時は変動時間が1秒未満、かつ規則上不可能ですが保留数は無限、右打ちのBAは100近く、ロングSTで変動性能も遅めだとすると、通常時も右打ち中もずっとハンドルを握っている状態を作りだすことができます。
実際はこんなゲーム性は全く面白くないわけで、誰も遊技はしてくれません。
しかし、意味合いを置き換えれば、こんな仕様と過去事例が思い浮かびます。
・通常時ハンドルから手を離さない仕様
⇒変動効率が良く時間BOが高い、MAX8
・右打ち中のアウトが伸びる仕様
⇒ショートSTタイプ<ロングSTタイプ、遅SAかつ次回ループタイプ
これらを組み合わせることで時間アウトを伸ばし、初動アウトを高めることは十分に可能です。初動アウトが高いにも関わらず、稼働低下が思いのほか早かった機種の多くは、総じてこのような初動アウト向上の技術的要素が強く、実際はゲーム性がお客さんに受け入れられなかった傾向が強いと言えるでしょう。
特に最近は時間BOが高い機種が多くなっているため、変動性能が高い割にスペックが甘く、低スタート運用によって、変動停止秒数が増加してしまい、初動から一気に稼働低下する機種も多く見受けられます。
また、顔認証データから様々なデータを確認することができるようになったことで、より精度の高い分析も可能となっており、遊技時間等からお客様の本当の支持の度合いを確認できるようにもなってきています。
新台が成功したか否かを判断して頂く際には、アウトでの他機種との相対評価だけではなく、遊技時間と変動停止秒数等の確認も行って頂ければなと思っています。
新台購入選定時には時間アウト(時間BO)とスペックの甘辛のバランスや、運用想定Sでの変動停止秒数の確認を行って頂くことで、さらに機種選定精度が向上するのではないかと開発者目線では常に感じているところでございます。
最終的には、ゲーム性などの“面白さ”がお客様に受け入れられるかどうかが本当の評価ではありますが、初動で機種の評価をする場合にはこれらのことを思い出していただければ幸いです!