LT機の大切な管理ポイント -ぱちんこ開発日記-

年末が近づき、やっと冬らしくなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私の財布は1年間ずーっと真冬並みに寒い状況が続いておりますが、1年の負けを取り返すとまではいかずも、少しでも取り戻しにと今日もパチンコへと向かうめんつゆです。

さて、待望の?ラッキートリガー搭載機種が複数のメーカーからリリースされてきましたね!来年3月から新たなゲーム性が市場に投入されることとなります。
実際の商品を見て以降、ホール関係者様からもポジティブな声を聞くことが増え、一定以上の期待をもっていただけているのかなと感じています!

このラッキートリガーですが、当初噂されていた内容としてTSが「ライトミドル」以下の機種しか搭載不可能などと言われておりましたが、このルールに関しては、厳密には表現が異なったりしますけれども、現状では事実上ライトミドル以下でしか設計できない決め事が存在しています。

しかしながら、営業資料中にはそれを下回る大当り確率を表記している機種がいくつか見られたりします。これはなぜでしょうか。

これに関しては、液晶演出上大当りと見せている当りをTSとして表記し、それ以外の当りを含まずに表記していることが要因となります。

例えばサンセイさんのオーバーロードを例にすると
・内部的な大当り確率:1/197.9
・図柄大当り:59.5%
・図柄揃い以外(ハムスケチャージ):40%(+0.5%はハムスケチャージ後LT突入)

これらから1/197.9から図柄揃い59.5%とハムスケチャージからのLT突入の0.5%を
合算した60%がお客さんから見える実質的な大当りとなり、営業資料に記載されている確率1/329.8が求められます。

ここで、疑問点が。
図柄揃い以外の大当りが大当りとして出力されない場合に、その出玉はベースに含まれることとなります。1/494.8と数値的には低い確率ではありますがお客様のヒキによって、ベース値にバラつきが生じるためデータ管理に影響があるといえるでしょう。

最近では京楽さんのアズールレーンの明石ギフト、古くは潜伏確変機など特賞信号出力の有無によってデータを特定しづらい機種が過去にも存在しました。

特に潜伏確変時代の某データではTS、TY、T1Yが特定できず開発側でも他メーカー分析時に大変苦労したのを覚えています…。

オーバーロードでは、ハムスケチャージを特賞信号出力しない場合に、理論的にベースで2程度の影響があると推測しますが、あくまでも理論値なので前述のとおり1/494.8に対するお客様のヒキによってベース値がバラつくため、データ管理時はこの点を注意して確認して頂ければと思います。折角リリースされる新機能ですので、導入店舗様には是非ともうまく管理いただきたいと思います。

今回はオーバーロードで算出しましたが、オーバーロードのハムスケチャージは200個のセーフですが、緋弾のアリアの緋弾チャージは450個と多いため、アリアの方はとくにデータ管理上注意して頂ければと思います。

特に私のようなヒキ弱は、終日ダメな方の大当りを引き続けるので、ホールの皆さんにご迷惑をおかけすると思います・・・。
導入時にダメ当りを連発で引いて絶望感を感じ、泣きながら帰路に就いている未来が容易に想像できます。涙

私のヒキ弱の逆にLT突入を連発してコンプリート機能発動を体感するお客さんが多数となって、LTが低迷するパチンコ稼働上昇へのキッカケとなってくれればいいなと思っています。2024年はパチンコにも色々な動きがありそうで、魅力的な商品が多数リリースされるのではないかと感じています。是非期待してください!