導入後考察【ゴジエヴァ】 -とある開発者の独り言-

2月導入の新台の稼働状況について、オープン直後はコードギアス・ガルパンが好発進でしたが、すぐにゴジエヴァが2機種を抜き去り首位になる展開となりました。
事前の予想記事では過去機種の稼働や他機種との比較といった外的要因で厳しい結果になるのでは、と書かせていただきましたが・・・大ハズレでしたね汗

先入観で決めつけるのは良くないなと反省するとともに、その機械のクオリティ次第で外的要因を跳ね返すことが出来るんだ、と開発としては勇気をもらうことが出来ました。
この業界で開発職に従事している方は皆、様々な制約の中で良い機械を作るべくベストを尽くしていることだろうと思いますが、自分と同じように本機の状況に希望を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

台数が少なめで稼働が良いため自分はまだ実際に打てていませんが、今回はそんなゴジエヴァについて、導入後の実際のデータや試打動画等を見ての所感を書かせていただこうと思います。実物に触れていないエアプ記事ですが、どうかご容赦ください。

荒波スペック

本機の一番の注目ポイントはやはりスペックでしょう。
実際にホールではコイン単価3.5円・MY3200枚程度で動いているようです。同社を代表する荒波機ヴァルヴレイヴやからくりサーカスと比べると一段緩やかな数値ではありますが、打感としては同程度の荒さに感じる方が多いのではないでしょうか。

事実、ゴジエヴァの導入により上記2機種の稼働が少々落ちたようにも見え、これらの機種を好んで打っていた層が店内移動しているのかもしれないなと感じます。

ATの初当りは大半が50Gですが、稀に訪れる大量上乗せを刺せば有利区間リセットからの更なる爆裂が現実的に見えるバランスは、正に王道の荒波スマスロという印象を受けました。
下位ATから高純増で出続ける点もSANKYOさんのスマスロらしいですね。他のメーカーさんでは荒波機でも純増3〜4枚前後でインターバルを挟む機械が大半かと思いますので、このスペック帯で高純増機の適合を勝ち取る開発力はさすがの一言。
この点が同時期の他機種との差別化となって稼働に繋がっているのかなと感じました。

複雑に見えて明瞭なゲーム性

本機は引き込み100%の特殊役を契機に、小役履歴が増殖や変異といった変化をするゲーム性が主軸に置かれています。一見複雑で分かりづらいようにも思えますが、「今何を引けばアツいか」が目まぐるしく変わりつつも明確で、期待感が続きやすいところは良い点なのかなと感じました。

「状態がかけ合わさると強い」という点も出る時のイメージが付きやすいですね。
色々なゲーム性を詰め込みながらもどうなればいいかがしっかり分かりやすくプレイヤーに伝わっている点も高稼働の一因になっているのではないかと思います。

CZがほぼからくりサーカスの仕様のまま、というところも潔いですね。開発側からすると、どうしても他機種の仕様をそのまま流用することには抵抗がありますが、説明しなくても理解出来る・力の入れどころが分かるという点ではプラスに働いているのかなと感じました。

適正台数

あと本機の稼働状況に大きく影響を与えていると感じるところは、同時期導入の新台も含めた導入台数ですね。ともに15000台程の大量導入となったギアスとガルパンが、思った以上にツラい打感で稼働の落ちが速くなっており、その一方で、他の新台よりヤレる感を感じるゴジエヴァは台数が少ないこともあり稼働が落ちない状況なのかなと。

適正台数の販売にとどまったことが、予想以上に稼働に貢献している面もあるのではないのかなと。昨今、特にこの傾向が強くなっているように感じます。
メーカーさんはきっと増産を検討されているのかなと想像しますが、一気に台数が増えると稼働がガクンと落ちてしまう懸念も感じますね・・・適正台数の判断は難しいところです汗


以上、ゴジエヴァについての個人的な所感でした。
引き続き高稼働が続くことに期待したいですね!