注目機種の先取りPICKUP「P真・花の慶次3」 -元ホール営業部長S氏の注目機種診断-

遂に真打ち登場か?ということで今回は年末年始のメイン機ラッシュのオオトリ、P真・花の慶次3を分析します。実機を見るまではおススメ度★★★でしたが、実機評価後のおススメ度は★★★★!

真シリーズ最終章の名に恥じないデキになっていました。それではいきましょう。

P真・花の慶次3
納品:1/23予定
販売台数:約35,000台?
【スペック】
V-ST
低確率:1/319.67 
右打ち:1/76.56
RUSH突入率:67.5%
RUSH継続率:83.3%
二連目確率:57.92% 

遊タイム非搭載

特図1
  6R  55.0%   900個 ST135回転
  6R  45.0%   900個 時短100回
  
特図2(リミット到達時)
 10R  80.0% 1,500個 ST135回転
  2R  20.0%    300個 ST135回転

RUSH時出玉:約6,720個

スペックは?

ALL1,500個×81%ループ偏重時代に楔を打つスペックと言えそうで、「慶次シリーズ」のスペックとしては安心感もあり、慶次は「だが、これでいい」と言えるスペックではないでしょうか。

特徴はベルセルク無双で実績を残したヘソ2個賞球と、出玉がバラつくことで高いMY性能となる高継続率+特図2の大出玉比率
実際に試打してみると、遊技機としてバランスが取れているという表現が一番適切だと感じられるスペックとなっています。

特図1の悪い部分を引いた際の出玉900発と、どこからでもチャンスを感じられる仕様になっており、一種二種の初回の悪い部分=何も無く通常へ落される無常さに疲れてきているため、その部分のケアがされているように感じられると言えそうです。

デカパネル?飾り枠?

最初はあまりいい印象を受けなかったが、実際に実機を見たときの光や演出が出す雰囲気によって印象が変化した枠でした。
私自身はデカ枠やおもちゃ枠と表現される機械自体に抵抗がないということもあるが、実際にホールに行ったときの新台の視認性という意味合いでも必要最小限の機能となっていると評価しました。データランプは少し見にくいですけどね(笑)

RUSH中の演出

RUSH中のスピードは決して速くはないと言えるが遅いということはなく、RUSH中を楽しませる慶次シリーズとしては合格点と言えそう

初代は緑色・紫色系統の演出はリーチ確定等ではないものの比較的にリーチがかかれば大当たりに絡みやすい。赤が出れば大チャンスだか出現頻度が抑えられている。
比較的期待出来ないと思える演出から大当たりにつながるバランスとなっており、常に期体感を持ったままSTが進むので135回転が少し短く感じるほどであった。

また、特図2出玉300個20%の出玉は今までの慶次シリーズ同様に外れの救済として登場します。そのためスペックのバランスを保ちつつ演出にも上手に組み込まれている点はさすがといったところでしょう。

初代真・花の慶次を彷彿とさせる演出バランス共に、変動開始から当たりまでの演出が心地よく、これぞ花の慶次と感じられる演出となっています。

最近の台のRUSH中の速さに愉しさを覚えるのも事実ではあるが、多くの機種が【速さ】にスポットを当てているからこそ活きる演出のバランスと言えそうだ。

RUSH中のモード変化

モードは4つパターンあり、全てのモードに極モードが確認できた。
モード選択時に天激ボタンで選択することが可能で、一騎駆モード・花傾奇モード・本舞台モード・沖パチモードの4モードです。

大前提として他の3モードを堪能したうえでぜひ体験してほしいのですが、沖パチモードは今までの慶次シリーズとは一味違う愉しさを感じることができます。

ハイビスカスの蕾が開けば大当たりとわかりやすい演出大当たり告知ではあるが、告知のタイミングがかなりあり、急に発生する告知には今までの慶次では味わえない興奮があります。かなり個人的に好きなモードです。

通常の演出に関して

通常時の演出はキセル予告が電断演出とともに急に出てくるようになっているが、今までの慶次の中でも段違いの超美麗液晶のキセル予告となっており、キセル=熱いの代名詞に恥じない演出に興奮することは間違いないでしょう。海物語の魚群に次ぐ定番演出となっており、そういう意味でもコダワリを感じさせてくれる演出になっていました。

真シリーズはリーチ後の襖秒数によって出現の先察知ができましたが、襖後以外からの出現を確認したため今作も適応されているかは分かりませんでしたが、キセル非出現時の襖の閉鎖時間は初代真・花の慶次同様約3秒程度となっていましたので、少し長いとキセル濃厚の法則が踏襲されていることを願うばかりです(笑)

P真・花の慶次3

遊技機を見るまでの情報ではそこまで大きな期待をしていなかったが、1,500×81%機種は投資とリターンのバランスに疲れが見え始めていると私自身が感じており、同一スペック帯が主流となりつつある市場だからこそ、花の慶次シリーズの演出による安定感がスペックとうまくマッチしていると強く感じました。

2022年1月末に控える遊技機の撤去問題も相まって、最重要コンテンツになることは間違いないが、2022年を象徴する機械になってくれることを強く期待しています。

これ以上、他機種も含めて部材の影響で納期が延期にならないことを強く願います!