確変ベースが高い?低い? -ぱちんこ開発日記-

こんにちはめんつゆです。

茹だるような暑さの中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は家と会社とパチンコ店のトライアングルを行き来しながら、ひやむぎを食べて涼を求めています。

いまからうん十年前に素行の良くない友人に連れてこられて初めて入ったパチンコ店。
初めて打った機種は平和の麻雀物語でした。運よく500円で保留連を3連チャンしたことを今でもはっきりと覚えています。

そんなおじさん世代には青春真っただ中にリリースされ、パチンコ史上最も愛された機種と言っていいタイトルの後継機が7月末に登場しました。

PFクィーンII 30th ANNIVERSARY EDITION(ジェービー/SANKYO)

これまでどのくらいシリーズ機がリリースされたんだろうと調べたところ、パチスロ含めると18機種もリリースされていました。

初代が一番思い入れがありますが、97年にリリースされたJXが好きでよく打っていた記憶があります。保4でダブルリーチがかかってハズれると次変動もダブルリーチになって必ず当たる先読み機能がついていました。アツかった!!

今回のフィーバークイーン、SNSでも話題になっていましたが、ゲージ構成がチャレンジングかつ、お客さん思いの設計になっていることに注目したいと思います。

袖入賞口周辺

パッと見た感じではこれまでの左右対称ゲージで違和感がありません。
しかし!2段目道釘からこぼれた玉は全て賞球1個の入賞口へ入賞する形状になっています。前作までの形状では、2段目道釘の切れ目からこぼれた玉が入賞口に入賞しないと無駄玉になっていました、本作は無駄玉が発生しなくなっています。

電チュー周辺

そしてこの2段目道釘の先には電チューが配置され、道釘先に配置された樹脂リブを渡り、ST中と時短中はこの電チューがロング開放することでBAを作っています。

切れ目からこぼれても必ず入賞する袖入賞口と拾球率の高い電チューによって、BAが
高水準で安定するストレスフルな構成となっています。

さらに細かなところを見てみると、大当り時のフローとして

通常の機種

図柄ぞろい→図柄確定→大当りファンファーレ→アタッカー開放

この流れが一般的ですが、図柄確定以降はアタッカー開放前でも遊技状態が大当り中となるため電チューが開放しません。このため若干の無駄玉が発生します。特に大当り回数が多くなる甘デジではこれらの無駄玉の影響は無視できません。

本作

図柄ぞろい→大当りファンファーレ→図柄確定+即アタッカー開放

このフローだと大当りファンファーレ中は、遊技状態はまだST・時短中扱いとなっているため電チューは開放していることとなり、本作のゲージ・盤面構成ではさらに無駄玉が発生しづらくなっています。
大当りファンファーレ後に図柄確定し、即アタッカーを開放とすることで極力無駄玉を排除しているのであろうと推測します。

そして大当り中も袖入賞口に入賞した玉以外の玉がアタッカーへとほぼ寄ってきますので
ラウンド間のインターバルでの無駄玉以外、ほぼ全てアタッカーに吸収される神仕様です。

右打ち機種ではノンストレスな盤面構成の設計が、ここ10年ほど開発上マストな雰囲気ではありますが、左右対称のゲージ構成でここまでノンストレスな仕様を実現したところがSANKYOさんの企画・設計力の高さなんだと実感しました。

導入以来中々空き台に遭遇しておりませんが、このゲージ構成を堪能したく、今日も会社帰りに打ちにいこうと思っています。
皆様も暑さには十分気をつけて、楽しい夏のパチンコライフを過ごしてください!