2021年9月、話題の6.2号機の導入が始まりました。
第一弾として登場したのは「Sうしおととら」。
同じく9月下旬には「SマジハロToT」などが続きます。
その後も各社から6.2号機でのリリースが予定されていますね。
ということで今回はおさらい。
「6.2号機でどう変わるのか?」
改めて開発視点でまとめてみたいと思います。
と、その前に1つ、あんま関係ないけど物申したい!
Sうしとらにも搭載されています。「設定L」。
設定Lについては過去の記事でまとめましたのでこちらをご覧ください。
うしとらでも設定Lでオープンしてる残念な事例がまとめサイトさんでも挙げられていましたね…
悲しい限りです。
過去の記事では書いてませんでしたが、出荷時の初期設定については規則には定めがありませんので、おそらくどの機種も初期値は設定L以外にしているはずです。
「出荷時のままでオープンしちゃった♪」という言い訳は通じません。
設定Lを見かけたら、それはそのホール様の意思だと思ってください。
皆様ご注意の程。
設定Lを搭載する理由については過去の記事を参照していただければと思いますが、6.1以降、6.2号機も当然、
ペナルティによりベースを抑えた機種が大半になっていきます。
コイン単価の向上、ATの初当たり確率やTYの増加など、よりスペックの良い機械の登場に期待したいところです。
それが根底にありつつ、6.2号機では
有利区間ゲーム数が1,500G→3,000G に緩和されました。
何だそれだけかよ、と思うかもしれませんが、開発にとってはとても大きな緩和です。
3,000Gになることによってどんな恩恵があるか、ざっとご紹介したいと思います。
低純増でも2,400枚取り切れる
これは皆さん体感されるメリットではないでしょうか。
純増3枚だった場合、2,400枚獲得するのに800G。
今までは通常やらCZやらで700G以上使ってしまい、2,400枚獲得出来ずに終わってしまうケースがありましたが、有利区間が3,000Gあれば心配御無用!
低純増でも確実に2,400枚取り切れる設計が可能です。
AT天井を設けられる
散々ハマってCZ、突破出来ず有利区間ランプ消える(実質青天井)ということにならない設計が可能になります。
○回目のCZは必ずAT当選!
○ゲーム消化でAT当選かつ特化ゾーンスタート!
といった「追いかける要素」が活かせますね。
長いスパンで出玉を出すことも可能に
例えば沖ドキのように、
疑似ボーナス→通常→疑似ボーナス→通常・・・
と、通常や引き戻しを挟んで長いスパンをかけて2,400枚出すことも出来るように。
また、これによりAT終了時に即ヤメしづらくなる効果も見込めます。
有利区間リセット時の恩恵
有利区間ゲーム数が倍になるということは、試験の中で有利区間がリセットされる頻度が半分に。
リセット時に与えられる出玉を増やすことが可能になります。
こちらも同じく、ランプ消えたら即ヤメを防ぐ効果が見込めますね。
1,500G→3,000Gになることで、青天井や当りが途中で切れるといった点を解消することができ、ゲーム性の幅も大きく広がります!
9月導入の6.2号機は発表のタイミングから見ても仕様から見ても、急いで1,500→3,000にしたプロトタイプのようなものでしょう。
今後、3,000Gの強みをしっかりゲーム性やスペックに落とし込んだ機械が登場してくると思います。
そんな中からヒット機種が出てくる可能性は決して低くないと思っています。